いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
こんな風に思うことがないでしょうか。
『これからの時代に求められる人材がどんな人材か知りたい』
『これからの時代、どういうキャリアを歩めば良いか分からない』
『仕事などでアウトプットする際や、勉強・読書などのインプットする際に何を意識するべきか知りたい』
ということで今回は、
【ハーバード大学発】これからの時代に求められる人材とは?
という内容をお伝えしていこうと思います。
今回の記事は、ハーバード大学の講師で、フォーチュン500の様々な企業でアドバイザーを務めるヴィクラム・マンシャラマニ博士の研究や意見を参考にまとめています。
今回の記事を読むことで、
- ジェネラリストとは?
- これからの時代において、ジェネラリストが求められる理由
- ジェネラリストになる方法
を知ることができ、
これからの時代に見合った
- キャリアパス
- 働き方
- インプットすべきこと
の指針を立てることができます。
それでは、確認していきましょう。
ジェネラリストとは?
ジェネラリストとは、
- 視野の広さや多様な専門性を活かして、総合的な判断を下せる人
- 点と点をつなぐことができる人
です。
対照的に、
スペシャリストとは、
- 特定の深い専門知識を持っている人
- 点を生み出す能力を持っている人
です。
広く浅くタイプと狭く深くタイプという表現が分かりやすいかもしれません。
なぜこれからの時代に求められる人材はジェネラリストなのか?
理由は以下の3つです。
- 世界の変化はとても急速である。
- 技術革新やAIの進歩により、専門性の価値が低下する。
- 世の中はますます複雑化する。
分かりやすいところでは、囲碁AIである「アルファ碁ゼロ」は世界ランキング1位のプロ棋士に勝てるようになりました。
医者や弁護士までもAIにとって代わる時代が来るとも言われています。
仮にそうなると、医者や弁護士の専門性の価値はゼロになります。
ルールが明確であればあるほど、AIには勝てなくなるでしょう。
しかし、
どんなAIも点と点を結ぶことはできません。
つまり、
AIが導き出した答えを、AI自身がこれはあの分野にも応用できる、という判断を下すことはできないのです。
これが、
AIが得意な計算・論理と
人間にしかできないある程度の論理を飛躍して考えることができる能力
の差であり、
この能力を磨くことこそが、これからの時代に必要になるのです。
そして、
その能力を持った人がジェネラリストなのです。
対照的に、
1つの専門的な知見しか持ち合わせていないとなると、
その専門性はAIにとって代わる可能性があるとともに、
その他の知見がないために点と点を結ぶこともできないのです。
ジェネラリストになるには?
ジェネラリストになるのは以下の3つのポイントがあります。
- 業界の壁を取り払う。
- 専門分野以外の分野の知見を広げる。
- 幅広い視野の中で、視点を行き来させる。
例えば、
銀行に勤めていて金融リテラシーの高さに専門性がある人は、
- 金融リテラシーを製造業のファイナンス部門で活かす。
- マーケティングの勉強をする。
- 金融リテラシー×マーケティングの視点で複合的に考えたり、意思決定を下す。
などの行動がジェネラリストに繋がります。
あまり難しく考えなくても、
算数が得意な人が国語を勉強して、理系的な観点と文系的な観点の両方から考えたり、時と場合に応じて使い分けることができる
というのもジェネラリストの要素を含んでいると言えます。
Googleにおけるジェネラリストの価値
Googleの採用担当者リーダーであるリサ・スターン・ヘイズ氏の話から、Googleもジェネラリストに価値を見出していることが分かります。
■ Googleの採用評価ポイント
「一般的な認知能力」を持つ問題解決者を高く評価しているそうです。
■ 理由
常に会社自体が変化しているため、その専門分野が不要になっても、その専門分野以外の仕事で、成果を出してもらう必要があるからです。
■ トップリクルーターから若者に向けたキャリア形成アドバイス
『社会人歴が浅い方は、地理的にも仕事の内容的にも多様な経験を得ることを中心にキャリアを形成していきましょう。
その経験で得た能力は、固有のスキルに重点を置いている人たちと、その専門分野で戦っても負けないものになります。』
つまり、
多種多様な経験を積むことで、レベルの高いジェネラリストになることができるのだと言っているのです。
まとめ
最後に復習しておきましょう。
■ ジェネラリストとは
- 視野の広さや多様な専門性を活かして、総合的な判断を下せる人
- 点と点をつなぐことができる人
■ なぜこれからの時代に求められる人材はジェネラリストなのか?
- 世界の変化はとても急速である。
- 技術革新やAIの進歩により、専門性の価値が低下する。
- 世の中はますます複雑化する。
■ ジェネラリストになるには?
- 業界の壁を取り払う。
- 専門分野以外の分野の知見を広げる。
- 幅広い視野の中で、視点を行き来させる。
Googleでもジェネラリストを評価しており、若いうちに様々な職務経験を積むことを奨励しています。
—最後に—
どうだったでしょうか?
これからの時代にはジェネラリストが求められることがお分かりいただけたと思います。
今回の内容は、CNBCの「make it」の記事(※以下記載の出典を参照ください。)を参考にしているのですが、
私なりの解釈としては、
ジェネラリスト=変化に対応できる人材、常に幅広く勉強している人
です。
また、
専門分野に留まらずに自分の領域を広げていきましょう、という内容だと思っています。
やはり専門分野があるのは強いと思います。
自分の芯・軸があって自分に自信が持てると思います。
スペシャリストになるな、ではなくスペシャリストに留まるな、ということを「make it」の記事で言っているのだと思います。
最後にスティーブ・ジョブズの言葉をご紹介して終わりにします。
You can’t connect the dots looking forward; you can only connect them looking backwards. So you have to trust that the dots will somehow connect in your future.
未来を見て、点を結ぶことはできない。過去を振り返って点を結ぶだけだ。だから、いつかどうにかして点は結ばれると信じなければならない。
点と点を結ぼうと意識していなくても、気づいたら自然と点と点が結ばれていたということもありますよね。
日々の勉強や経験を積み重ねて、点と点を結ぶことができるジェネラリストになり、振り返った時に間違ってなかったと言える人生にしていきましょう!
■ 出典
・CNBC make it