『人間関係でストレスを抱えている』
『ビジネスにおける人間関係の考え方が知りたい』
『社会での人間関係が難しい』
という風に思っている方いらっしゃると思います。
敵(自分にとってマイナスとなる存在)は断ち切るべきだと思っている人が多いと思いますが、
本当は違ったんです。
敵よりも避けるべき存在がいたんです。
ということで本記事では、
フレネミーは避ける!多くの人が誤解している本当に味方にすべき存在
という内容をお伝えしていこうと思います。
本記事の内容は
ペンシルバニア大学ウォートン校の組織心理学教授であるアダム・グラント氏の著書である
を参考にしています。
本記事を読むことで、
- フレネミーとは何か
- 人間関係の4分類
- 誰を切り捨て、誰を味方にすべきか
- 敵を味方にする方法
を知ることができ、
実践することで、
肉体的にも健康的にも健康になるとともに、社会人として効果的な人間関係を築くことができる
ようになります。
それでは、確認していきましょう。
フレネミーとは何か
応援してくれる時もあれば、別の機会においては邪魔をしてくることがあり、態度が一貫していない人のことを指します。
friend(友人)とenemy(敵)から作られた造語です。
人間関係の4分類
人間関係には上図の通り、4種類存在します。
- 友人
- 顔見知り
- 敵
- フレネミー
■ 友人
仲が良く、良好な関係を築けていて、あなたにとって味方となる存在です。
■ 顔見知り
存在や名前は知っているが、関係性は特になく、お互いに特に何もすることはない存在です。
■ 敵
常に自分にとってマイナス(不快)のことをしてくる存在です。
一貫して、常に自分にとってマイナスなので、距離をとり、彼のすることに対して備えておく必要があります。
■ フレネミー
上述の通り、両価的な関係(応援してくれる時もあれば、別の機会においては邪魔をしてくることがある)で、態度が一貫していない存在です。
態度が一貫していないため、彼がどう対応してくるか、常に選択肢を多く持って身構えておく必要があります。
誰を切り捨て、誰を味方にすべきか
それでは、4つの人間関係のうち、どの存在を切り捨て、どの存在を味方にすべきなのでしょうか。
友人が味方であることは当然のこととして、
直感的に、
敵(明らかに害となる存在)を断ち切り、どっちつかずのフレネミー(両価的な関係)を維持すべき
だと思う方が多いでしょう。
しかし、実際には、
フレネミー(両価的な関係)を切り捨て、敵(明らかに害となる存在)を味方にすべき
なのです。
なぜでしょうか?
- フレネミー(両価的な関係)を切り捨てるべき理由
- 敵(明らかに害となる存在)を味方にすべき理由
それぞれの理由については、以下の通りです。
■ フレネミー(両価的な関係)を切り捨てるべき理由
フレネミーは、態度が一貫しておらず、いつも身構えておく必要があるため
感情的なエネルギーを消耗し、彼らに対処するための方策が多く必要になります。
そして、実際に
両価的な関係(フレネミー)は、マイナスな関係(敵)よりも肉体的な不健康をもたらすとともに、
ストレスを感じたり、鬱になったり、人生に不満を感じる割合が高くなり、精神的な不健康ももたらす
ことが研究から分かっています。
■ 敵(明らかに害となる存在)を味方にすべき理由
一番の味方は、はじめは反対していたが、徐々に味方になってくれた存在です。
人は、自分にいつも協力的である人に対しては、それを当たり前のこととして考え、軽視してしまうようになりますが、
最初は敵・ライバルだった人が熱心な協力者になった場合には、本当の支援者(味方)であると考えるようになるのです。
そして、
最初は敵・ライバルだった人自身も、こちらに対して親近感がわくとともに、維持すべきポジティブな関係だとみなすようになるのです。
また、
最初、敵・ライバルだった人は、
同様の敵・ライバルや反対者、抵抗する人の疑う気持ちや不安が分かるため、
意見の説得力が増し、さらなる味方を増やしてくれる存在になるのです。
敵を味方にする方法
それでは、どうすれば敵を味方にすることができるのでしょうか。
敵の価値観や意見を変えようとしてはいけません。
そうではなく、自分の価値観・意見と敵の価値観・意見の共通点を見つけ出し、それらを結びつけて説明することにより、より簡単で効果的に敵を味方にすることができるのです。
まとめ
■ フレネミーとは?
応援してくれる時もあれば、別の機会においては邪魔をしてくることがあり、態度が一貫していない人
■ 人間関係の4分類
- 友人
- 顔見知り
- 敵
- フレネミー
■ 誰を切り捨て、誰を味方にすべきか
フレネミー(両価的な関係)を切り捨て、敵(明らかに害となる存在)を味方にすべきである。
■ 敵を味方にする方法
自分の価値観・意見と敵のそれらの共通点を見つけ出し、それらを結びつける。
—最後に—
敵(明らかに害となる存在)を断ち切り、どっちつかずのフレネミー(両価的な関係)を維持するのではなく、
フレネミー(両価的な関係)を切り捨て、敵(明らかに害となる存在)を味方にすべきである、
という内容でした。
多くの人の直感とは反するものだったと思います。
会社やビジネス、その他何か大きなことを成し遂げるうえでは、
フレネミーを避け、敵を味方にすることが大切だったのです。
今回参考にした
には、その他にもたくさんの有意義な内容が記載されているので、今後も機会があれば紹介していこうと思います。
気になる方は、著書の方を手に取ってみることもおすすめです。
それでは、最後にウィンストン・チャーチルの名言を紹介して終わりとします。
You have enemies? Good. That means you’ve stood up for something, sometime in your life.
敵がいる? 良いことだ。それは、人生の中で何かのために立ち上がったことがあるという証だ。
フレネミーを避け、敵を味方にすることで、良い人生にしていきましょう!