いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
今回は、「森林浴」の健康効果について、お伝えしようと思います。
日本人のみならず、海外の方もハイキングをしたり、登山をしたりしますが、「森林浴」という考え方は日本独自のもので、海外では一種の植物療法として知られているようです。(恥ずかしながら、私は「森林浴」が日本独自の言葉であることを今まで知りませんでした。)
今回の内容は、デイヴ・アスプリー氏の著書『シリコンバレー式 超ライフハック』を参考にしています。
それでは「森林浴」の知られざる健康効果について、確認していきましょう。
森林浴の科学的健康効果
「森林浴」をすることによる健康効果には、以下の5つあると言われています。
2. ストレスホルモン生成の抑制
3. 健康寿命の延長
4. 血圧と心拍の低下
5. 免疫力の増加
自然の中にいること自体が健康効果を増大させる
森林浴によって上記のような健康効果があるのは、山道を歩くなどといった運動によってもたらされているのではないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、運動することでストレスが軽減されるなど様々な健康効果がありますが、以下のような研究結果があります。
それは、森林浴をする人たちの唾液コルチゾールの平均濃度が、都市部のハイキング愛好家のそれより12~13%低い、というものです。
つまり、自然そのものがストレスホルモンを減らしてくれていると言えるのです。
爽やかな森の香り「フィトンチッド」による免疫力向上効果
フィトンチッドとは、多くの常緑樹が放出する芳香化合物です。森に入ると爽やかな自然の香りがしますが、その香りのもとになっているものです。
このフィトンチッドには、体内のウィルスや病原菌を殺してくれる細胞であるナチュラルキラー細胞(通称、NK細胞)を増加させる、という効果があります。
つまり、森林浴をすればするほど、フィトンチッドを多く浴びることになり、そのため、NK細胞の数が増え、免疫力がアップするというわけなのです。
香りのみならず、認知面全体において、森林浴をすることで、人は気分が良くなり、知的能力と創造的な問題解決能力を増進するのです。
目に見えない微生物を取り込むことも健康のプラスに
森には目には見えない土壌微生物が漂っており、その微生物を呼吸とともに体内に取り込むことで、体内微生物の多様性が増加し、健康増進効果がある、とザック・ブッシュ博士は述べています。
また、マヤ・シェトリート=クライン博士は、身体を土壌微生物や細菌にさらすことは、腸の健康や免疫系の発達、脳機能の向上まで、全身を変えることに繋がるとまで述べています。
2004年に、ロンドンの王立マーズデン病院の癌専門医であるメアリ・オブライエン博士が、延命効果があるか確かめるため、肺癌患者に一種の土壌細菌(マイコバクテリウム・ヴァッカエ)を注射したところ、延命効果はないが、患者の幸福感が高まり、活気が生まれ、認知機能が向上したという報告もされています。
わざわざ注射をする必要はないですが、それと同じ効果が「森林浴」にはあると言えるのです。
–最後に–
今回は、「森林浴」の健康効果について、お伝えしてきました。
山登りや自然豊かな場所に行くと、何とも言えない気持ちの良さや充足感を感じることができますよね。
その気分の良さのみならず、健康にも良いというのは、まさに一石二鳥だと思います。
ビルに囲まれた都会にお住みの方は、お休みの日に自然を感じに少し足をのばしてみてはいかがでしょうか。
また、家の中で花を生けたり、ベランダで植物を育てたり、家庭菜園をするといったことでも、上記の健康効果を享受できるので、ガーデニングなどに興味ある方は是非やってみてくださいね。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
【参考】
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