
いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
皆さんは、世界中で1億人以上に利用されている、オンライン学習プラットフォーム「Coursera」(コーセラ)をご存じでしょうか?
今回は、ぜひ皆さんに知っておいていただきたい Courseraの特徴・使い方・おすすめ講座をわかりやすくご紹介します。
(後半に、私が実際に受講して「これは本当に良い!」と感じたおすすめコースも紹介しています。内容に興味がなくても、世界トップレベルの講座を実際に体験できるという点で、是非みなさんに見ていただきたいです。)
- 「海外留学したいけどなかなか手が出ない」
- 「日本にいながら留学体験をしたい」
- 「スキル習得、リスキリングしたい」
- 「英語学習に活用したい」
- 「ハーバードやスタンフォードといった海外一流大学の授業がどんなものか体験してみたい」
そんな方に、とてもおすすめです。
それでは、さっそく Courseraとはどんなサービスなのか確認していきましょう。
Coursera(コーセラ)とは?
「Coursera」(コーセラ) は、2012年にダフネ・コラーやアンドリュー・ンといったスタンフォード大学教授陣によって立ち上げられた、世界最大級のオンライン教育プラットフォームです。
現在は、ハーバード大学、イェール大学、ミシガン大学、ロンドン大学、ペンシルベニア大学などの海外大学やGoogle、IBM、Metaといった企業など350以上の団体と提携し、10,000以上の講座を提供しています。
これらの世界トップレベルの大学の講義を日本から無料で視聴できるのがCourseraの最大の魅力です。
また、有料登録を行えば、課題提出やテストを通じて、公式修了証(Certificate)を取得することもできます。
さらに、iPhoneアプリ / Androidアプリもあるので移動時間でのスマホ学習も可能であるとともに、無料で受講できる講座もあります。
つまり、日本にいながらどこでもいつでも無料で学習できるというわけです。
コロナの影響などで海外留学ができなかった人達にとっては“オンライン留学”のような存在として活用でき、また学び直しや新たなスキルを獲得したい社会人にとっては”リスキリング”の場としてCourseraを活用することができます。
わざわざ欧米などの海外に行かなくても、ハーバードやスタンフォードといった名門大学の授業やトップ企業のラーニング・プログラムを体験できるのは大きな魅力です。
授業は字幕付き(日本語字幕対応コースもあり)で再生速度も調整可能なので、英語に自信がない方でも安心して学習できます。
※ちなみに創設者のダフニー・コラー教授のTEDトークも素晴らしいので、興味ある方はぜひ。
Coursera(コーセラ)の料金プラン(無料版あり)
| プラン名 | 主な内容 | 料金 | 修了証 | 課題提出・テスト | 閲覧期限 | 無料体験 | 向いている人 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 無料プラン(Audit) | 講義動画や一部教材を無料で閲覧可能 | 無料 | ❌ なし | ❌ 不可 | 一部あり | なし | 興味のある講座を試しに見てみたい人 |
| Coursera Plus(月額/年額) | 全講座受け放題。課題・テスト受験、修了証発行も可能 | 月額:約$59(約9,000円) 年額:約$399(約60,000円) |
✅ あり | ✅ 可 | なし | ✅ 7日間 | 複数スキルをまとめて学びたい人、長期利用者 |
| 専門コース(Specialization / Professional) | 特定分野の複数講座をまとめて学習。GoogleやIBMなどの公式資格も取得可 | 月額:約$49〜(約7,300円〜) | ✅ あり | ✅ 可 | なし | ✅ 7日間 | 特定分野を体系的に学びたい人 |
| 学位取得コース(Degree Program) | 世界の大学の学士・修士課程をオンラインで履修可能 | 約$9,000〜(約130万円〜) | 🎓 学位授与 | ✅ 可 | なし | ❌ なし | 本格的に学位を取得したい人 |
| 個別購入(1コース単位) | 気に入ったコースだけを購入し、修了証取得可能 | 約$30〜$60(約5,000〜10,000円) | ✅ あり | ✅ 可 | 約180日 | なし | 1つの講座だけしっかり学びたい人 |
「Coursera」(コーセラ)は、無料でも一部講座を受講できることが魅力ですが、学びを深めたい方や公式修了証を取得したい方のために、定額制「Coursera Plus」なども用意されています。
それぞれの料金体系の違いを簡潔に整理しているので確認していきましょう。
無料プラン
Courseraの多くの講座では、「Audit(オーディット)」と呼ばれる無料受講モードが用意されています。
このモードでは、講義動画の視聴や一部教材の閲覧が無料でできます。
ただ、無料ということもあって、次のような制限があります。
- 課題提出や講座内試験の受験はできない
- 修了証(Certificate)が発行されない
- コースによっては一部閲覧期限がある
💡「とりあえず授業内容を見てみたい」「興味ある分野を試したい」という人は無料プランで十分です!
月額制プラン「Coursera Plus」
たくさんの講座を定期的かつ中長期的に受けたい人におすすめなのが、「Coursera Plus」 という定額制プランです。
Coursera Plusの特徴は以下の通り。
- 受講可能なコース:全て
- 課題提出や講座内試験の受験も可能
- 修了証(Certificate)が発行される
- 閲覧制限一切なし
またCoursera Plusの料金は以下の通り。
- 月額プラン:約$59(約9,000円)
- 年額プラン:約$399(約60,000円)
- 7日間の無料体験期間あり
Coursera Plusに加入すれば、対象講座を何本でも受け放題で、すべてのコースで修了証が発行可能になります。
💡 特に「複数のスキルをまとめて学びたい」「資格をいくつも取りたい」という人は、Coursera Plusがおすすめです。
月額制「専門コース」プラン
「Specialization/Professional(専門コース)」という複数講座がセットになったプログラムもあり、特定の分野のスキル獲得をしたい方におすすめのプランもあります。
「Specialization/Professional(専門コース)」の特徴は以下の通り。
- 修了証(Certificate)が発行される
- Google・IBM などが提供する公式資格が人気
- 料金:月$49~(約7,300円~)
- 7日間の無料体験期間あり
学位取得コース
「学位取得コース」は大学のように本格的に学習して学位を取得したいという方に向けたプランです。
「学位取得コース」の特徴は以下の通り。
- 学士・修士の学位取得可能
- 2~4年で世界中の名門大学の学位が取得可能
- 料金:約$9,000~(約130万円~)
- 現地で受講する授業料の3分の1
個別購入
Coursera Plusなどに加入するほどではないけど、気に入ったコースが1つあってその内容をしっかり学びたいという場合は、1講座ごとに購入するということも可能です。
個別購入の特徴としては以下の通りです。
- 料金の目安:1コースあたり約$30~$60(5,000〜10,000円程度)
- 課題提出やテストの受講なども可能で、修了証も発行される
- 購入後一定期間(通常180日)アクセス可能
Coursera(コーセラ)の使い方(講座受講までの5ステップ)
※画像添付
Courseraの登録から最初の講座を受けるまでの流れを分かりやすくステップごとで解説します。
公式サイトアクセス
まず、公式サイトへアクセスします。
アカウント作成(無料)
続いて、トップページ右上の「参加は無料」ボタンをクリックします。
登録方法は以下のいずれかを選べます:
- メールアドレス+パスワードを入力
- Googleアカウントでログイン
- Facebook / Appleアカウントでログイン
登録後、確認メールが届くのでリンクをクリックすればアカウントが有効になります。
💡登録は完全無料。まずは気軽にアカウントを作ってみましょう。
講座・コース探し
アカウント登録が完了すると、「何を学びたいか?」を選択する質問が表示されます。
ここで興味のある分野を選択すると、Courseraがおすすめのコースを自動で提案してくれるようになります。
人気分野の例:
- ビジネス・マーケティング
- データサイエンス / Python / AI
- UXデザイン
- 語学(英語・スペイン語など)
💡登録直後に目的を明確にしておくと、後でコース選びがスムーズになります。
タイムゾーン設定
タイムゾーンはデフォルトで「America/Los_Angeles(米国時間)」などになっていることが多いので、プロフィール設定から「Asia/Tokyo」を選び、「Save」ボタンをクリックしましょう。
タイムゾーンが米国時間のままだと、課題の締切時間のご認識や提出ミスが生じてしまうので要注意!
コース受講
Courseraには無料で受講できる講座が多数あります。
講座ページを開いたら、「Audit the course(無料で受講)」または「Free trial(無料体験)」のボタンを選びましょう。
講座を選択すると、すぐに動画講義が再生でき、受講できます。
💡「Audit(無料視聴)」と「Purchase(有料購入)」は選択式。まず無料で始め、必要に応じて有料に切り替えればOKです。
Coursera(コーセラ)のおすすめ講座・資格9選
学生にも社会人にもおすすめ講座3選
「Coursera(コーセラ)でどの講座から始めればいいかわからない…」という方のために、ここでは世界中で受講者数が多く、実生活や仕事に直結する人気講座を3つ厳選して紹介します。
どの講座も初心者でも無理なく学べ、理解しやすい内容です。
Courseraを初めて使う方は、この3講座から始めるのが断然おすすめです。
「学び方を学ぶ―難しい科目をマスターするための強力なメンタルツール」
原題:Learning How to Learn: Powerful mental tools to help you master tough subjects
提供大学:マックマスター大学(カナダ)、カリフォルニア大学サンディエゴ校(アメリカ)

Courseraでもっとも人気の高い講座の一つで、全世界で200万人以上が受講しています。
脳科学や認知心理学の視点から、「人間がどのように学習し、記憶を定着させるのか」をやさしく解説してくれます。
たとえば、「集中モード」と「拡散モード」という2つの思考状態をどう切り替えるか、「先延ばしを防ぐにはどうすればいいか」など、どんな分野の学習にも使える実践的な方法を学べます。
英語が苦手でも心配無用。
講師の話し方が非常にわかりやすく、アニメーションやたとえ話を使って説明してくれるので、事前知識ゼロでも理解できる構成です。
💡 学ぶ力そのものを鍛えたい人に最適。Courseraを始める最初の1講座として最もおすすめです。
「問題解決のための計算思考」
原題:Computational Thinking for Problem Solving
提供大学:ペンシルベニア大学(アメリカ)

「計算思考(Computational Thinking)」とは、コンピュータサイエンスの考え方を使って、複雑な問題を論理的・段階的に解決する方法のことです。
「数学やプログラミングは苦手…」という人にもわかりやすく、日常生活の身近な例(例:庭の手入れを効率化するには?)を通して、思考プロセスの整理法や、問題の分解の仕方を学びます。
受講中には、短いエッセイを提出して他の受講生と相互評価する課題もあり、
アウトプットを通して「論理的思考」や「分析力」を磨くことができます。
💡 プログラミングを学ぶ前段階として、またはビジネスの問題解決力を高めたい社会人にもおすすめの講座です。
「基礎知識:データはあらゆるところにある」
原題:Foundations: Data, Data, Everywhere
提供企業:Google(Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証の第1講)

現代のビジネスに欠かせないスキルが「データリテラシー(データを読み解く力)」です。
この講座は、Googleが提供するデータ分析入門コースの第一ステップで、初心者が「データとは何か?」「どう活用されているのか?」を体系的に学べる内容になっています。
授業では、データアナリストの実際の仕事を紹介しながら、
- データがどのように収集・整理・分析されるか
- ビジネスや社会でのデータ活用の実例
- スプレッドシートやSQL、Tableauなどの基礎的ツールの概要
などを、丁寧に解説してくれます。
💡 プログラミング未経験者でも安心。英語もやさしく、データ分析に興味を持つすべての人の最初の一歩に最適です。
さらにこの講座を修了すると、続く「Google データアナリティクス プロフェッショナル認定証」へと進めるため、データ分析スキルをキャリアに活かしたい方に非常におすすめです。
特に社会人におすすめの講座3選
「仕事に活かせるスキルをオンラインで学びたい」
「転職・キャリアアップに直結する実践的な講座を探している」
そんな社会人の方におすすめなのが、Coursera(コーセラ)の実務スキル特化型コースです。
ここでは、英語力・デザイン思考・データ分析など、これからの時代に求められる3大スキルを学べる講座を紹介します。
「キャリア開発のための英語」
原題:English for Career Development
提供大学:ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)

「海外のビジネス環境で通用する英語力を身につけたい」方に最適な、
キャリア形成に特化した英語学習コースです。
履歴書(Resume)や職務経歴書(CV)の書き方、英文メール・面接での自己紹介など、実践的な英語表現を学べます。
このコースは、TOEICやビジネス英会話のような試験対策ではなく、「グローバルに働くための英語スキル」を重視しており、英語初級〜中級レベルの方でも取り組みやすい内容です。
💡 外資系企業を目指す方、海外クライアントとのやり取りが多い方におすすめです。日本語字幕付きなので、英語に自信がなくても安心して学習できます。
「Google UXデザイン・プロフェッショナル認証コース」
原題:Google UX Design Professional Certificate
提供企業:Google(Coursera公式認定プログラム)

UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインの基礎から実践までを、Googleの現役デザイナーが体系的に教えてくれる認定コースです。
デザインの経験がない初心者でもOK。
ユーザーリサーチ、プロトタイプ作成、ユーザビリティテストなど、実際のUXデザイン業務で必要なプロセスを、手を動かしながら学べます。
修了後には**Google認定の修了証(Professional Certificate)**が発行され、履歴書やLinkedInに掲載できる公式資格として活用可能です。
💡 デザイナー志望者はもちろん、「顧客体験を重視したプロダクト開発」を学びたい社会人にもおすすめ。実務直結型でキャリアアップ効果が高い人気講座です。
「IBMデータサイエンス プロフェッショナル認定証」
原題:IBM Data Science Professional Certificate
提供企業:IBM(Coursera公式認定プログラム)

データ分析・AI・Pythonなど、今もっとも需要が高まっている分野を網羅したデータサイエンス入門から上級まで学べる本格的なコースです。
このプログラムは、実際のビジネスデータを扱いながら、
- Pythonによるデータ分析・可視化
- Pandas・Numpyなどのデータ分析ツール活用
- 機械学習(Machine Learning)の基礎
を段階的に学べる構成。
また、IBMが提供する「IBM Data Analyst Professional Certificate」もあり、よりビジネス分析寄りの内容を学びたい方にはこちらもおすすめです。

修了すれば、実務で通用するスキルとIBM公式の認定証を取得でき、キャリアチェンジや副業のスキルアップにも役立ちます。
💡 理系出身でなくてもOK。プログラミング初心者でも理解できる構成なので、「データサイエンスをこれから始めたい社会人」に最適です。
特に学生におすすめの講座3選
大学生や高校生の間でも人気が高まっている「Coursera(コーセラ)」。
世界のトップ大学の講義を日本から受けられるだけでなく、就職・留学・研究に役立つスキルが身につくのが魅力です。
ここでは、特に学生の方におすすめしたい3つの人気講座を紹介します。
どれも初心者でも受講しやすく、英語字幕付きで安心して学べるコースです。
「学術的英語ライティング」
原題:Academic English: Writing
提供大学:カリフォルニア大学アーバイン校(University of California, Irvine)

英語での論文・レポート作成に挑戦したい学生にぴったりの、アカデミックライティング特化コースです。
10万人以上が登録しており、英語ライティング分野の中でもCoursera屈指の人気講座。
「文法・構文の基本」から始まり、エッセイ・レポート・研究論文の書き方まで段階的に学べます。
特に注目すべきは、大学の講義ならではの「学術的表現」に重点を置いている点。
一般的な英会話教材では学べない、研究・発表・留学に使える英語スキルを身につけられます。
💡 英語圏の大学進学を目指す人や、英語論文を書きたい理系・文系学生におすすめ。添削・相互評価課題があり、実際に書きながら上達できます。
「PythonとJavaによるプログラミング入門」
原題:Introduction to Programming with Python and Java
提供大学:ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)

「プログラミングを始めてみたいけれど、どこから勉強すればいいかわからない…」という初心者のための入門講座です。
まずはPythonを使って変数・条件分岐・ループといった基本構文を学び、次にJavaのオブジェクト指向プログラミングやデータ構造へと進みます。
課題では実際にコードを書き、自動採点システムで即時フィードバックを受けられるのも魅力。
「実際に手を動かして理解する」構成なので、独学では挫折しやすい初学者にも最適です。
💡 将来的にエンジニアを目指す学生はもちろん、AI・データ分析・Web開発など、幅広いITスキルの基礎を築きたい人にもおすすめ。
「機械学習」
原題:Machine Learning(教師あり機械学習回帰と分類
提供大学:スタンフォード大学(Stanford University)

Courseraで最も有名な講座のひとつ。
登録者数400万人以上を誇る、スタンフォード大学の名物コースです。
講師のAndrew Ng(アンドリュー・エン)教授は、Courseraの共同創設者であり、Google Brainの創設メンバーとしても知られる世界的なAI研究者。
このコースでは、機械学習(Machine Learning)の基礎から実践までを数学的理論と実例を交えて学べます。
内容はやや高度ですが、コース全体で約60時間(11週間)の充実度。
修了すれば、AI・データ分析分野への理解が一気に深まるはずです。
💡 理系学生やAI・データサイエンスに興味のある方に特におすすめ。無料でスタンフォード大学レベルの講義を受けられる、まさにCourseraを象徴する名講座です。
さいごに
「Coursera」(コーセラ)は、単なるオンライン学習サービスではなく、世界中の一流大学・企業の知を、誰でも無料または低価格で学べる“新しい教育のかたち”です。
ハーバードやスタンフォード、GoogleやIBMといった一流機関の講座を、日本にいながら自分のペースで学べる──これはまさに“学びの民主化”といえるでしょう。
しかも、無料で視聴できる講座も多く、「気軽に試す → 継続的に学ぶ → 修了証でキャリアに活かす」というステップを踏めるのも大きな魅力です。
今の時代、「何を学ぶか」よりも「どう学び続けるか」が問われています。
Courseraは、その最初の一歩を踏み出すのにぴったりの場所です。
ぜひ、気になる講座を一つクリックして、“世界の学び”をあなたの手に取り戻してみてください。

また、習慣化についての記事も作成しているので、での学習を習慣化してスキルアップ・年収アップさせたいという人はこちらもぜひ確認してみてください。


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