ジョブ・クラフティングが最強の「働き方改革」(仕事が好きになるし、評価も上がる)です!

「仕事がつらい、、」

「この仕事向いてないんじゃないかな、、」

「上司に怒られてばっかりだ、、」

そんな方々は今回ご紹介するジョブ・クラフティングという考え方を導入して

「こうすればよかったのか!」

「まだつらい部分たくさんあるけど、ちょっと先が見えてきた!」

「自分の意識次第で同じ仕事でもこんなにやりがいが変わってくるのか!」

「上司に評価されるようになった!」

と言えるようになると思います。

私もジョブ・クラフティングの考え方を導入して2年以上になります。

すぐに効果が出るというものではありませんが、一度身につけることができればどんどん好循環が生まれて仕事が楽しくなるし、どんな仕事にも応用できると思っています。

最強ですので、是非今日から実践してみてください。

それでは、ジョブ・クラフティングの内容について、見ていきましょう。

まとめ

ジョブ・クラフティングとは、米イェール大学経営大学院のエイミー・レズネスキー教授とミシガン大学のジェーン・E・ダットン名誉教授が、2001年に提唱した理論で、
働く個人が主観的・主体的に仕事に新たな意味を見出したり、仕事内容の範囲を変えたりして、自分で自分の仕事を意義深いものに変えていくこと。
(組織や上司が決めたタスク・ルールに忠実に従う、という従来の労働観に異を唱えた理論)

詳細

「ジョブ・クラフティング」における代表例と言えば、JR東日本の新幹線清掃スタッフです。聞いたことがある方も多いと思います。ハーバードビジネススクールの授業でも過去に取り上げられました。驚異的な早さで新幹線を清掃する模様は、「7分間の奇跡」として海外メディアでも大きく取り上げられているみたいです。

端的に言うと、「清掃スタッフではなく、”新幹線劇場の主役”なんだ」という意識変革によって社員のやりがいを大きく向上させたというものです。

これは、ディズニーランドのキャストも近い概念だと思います。 キャストはただのアルバイトではないのです。ミッキーと同じようにゲスト(お客様)にハピネスを届けることが彼らの仕事なのです。

これらの例は会社側が労働者の意義を定義/再定義して労働者のやりがいを向上させた例です。

けど、会社側にそんなことしてもらわなくていいんです。あなた自身の手であなたの仕事にやりがいを感じれるようになるのです。(あなたがもしスタッフを抱える経営者であれば、上記の例を見習ってスタッフの意義を再定義してスタッフのやりがいを向上させるべきとは思います。)

首都大学東京高尾義明教授の説明をもとに、個人が実践できるジョブ・クラフティングの考え方を確認してみましょう。

ジョブ・クラフティングでは、「仕事の捉え方」、「仕事の内容や方法」、「人間関係」の3つ観点があります。

1.仕事の捉え方

個々のタスクや仕事全体について、自分がどのように捉えるかを変化させることです。物理的な意味での業務内容(仕事・タスク)の変更や他者との人間関係の変化がなかったとしても、それらをどのように認知するかによって、仕事の意義や意味は変化しうることを意味しています。

例えば、上記にもあったように「私は”新幹線劇場の主役”なんだ」、「私は幸せを届ける”キャスト”なんだ」と、自分で自分の仕事の捉え方をより良いものに変えていきましょうということです。

2.仕事の内容や方法

各従業員が現在従事している仕事の内容や方法の変更を意味しています。職種転換や異動など、仕事をガラリと変更することだけが対象ではありません。仕事は、複数のタスクから構成されています。タスクの量や内容、方法を変更することも、仕事そのものや仕事の経験を変更することに繋がるということです。

例えば、得意なタスクの量や時間を増やして、苦手なタスクの量や時間を減らしたり、上司から言われていないけど必要と思うタスクを自らやってみたりすることで、自分で自分の仕事をコントロールできている感が生まれて、やりがいが生まれるということです。

3.人間関係

他者との関係性もしくは相互作用に関する境界の変更を意味します。つまり、仕事やタスクの遂行に関わる、同僚や顧客といった他者との関係性を増やしたり減らしたり、その質を変えていくことです。

例えば、嫌いな同僚とはもう一緒にお昼ご飯行かないようにする。これだってジョブ・クラフティングだと思います。

つまり、(上司や会社から言われたからやるというトップダウンではなく)自分の頭で仕事のとらえ方を自分が好きなように変えて、実際の仕事の遂行内容・方法を自分のやりやすいようにカスタマイズしていきましょう。そして、嫌な人とはできるだけ絡まないようにして、好きな人/尊敬する人との時間を増やしましょう、ということです。

もう少し端的に言うと、自分の”好き”を追い求めて”わがまま”に働こう、ということです。この意識をもって少しずつ自己変革を起こしていこうということです。

最初から”わがまま”すぎると浮いてしまうかもなので、そこはバランスが大事です。仕事をきっちりこなす人だという印象を与えつつ、”わがまま”に働くと良いと思います。

ジョブ・クラフティングについて書かれた本はあまりないのですが、「科学的な適職 4021の研究データが導き出す、最高の職業の選び方」にてジョブ・クラフティングについて書かれておりますので、参考にしてみてください。

筆者コメント

結局のところ、「ジョブ・クラフティング」とはあなたの仕事を自分の「好き」に近づけるということです。

どんなに自分が好きでやってる仕事でも、やりたくないことはありますし、面倒なことは付き物です。会社員などの組織に所属し、お給料をもらう側であればなおさらだと思います。仕事って誰にとってもそういうものだと思うんです。

けれど、それをそのままにしていては仕事に行くのが嫌だし、毎日憂鬱になると思います。

そこで、嫌いな仕事の中でもこのタスクは他に比べれば少しはましだとか得意だというものの量を増やしたり、これが得意なんですというのを上司に伝えることで、その仕事の割合が増え、自分がやりたくないことは他の人が担当することになるということもあると思います。

そうすれば、仕事のことを少し好きになりますよね?こういうことの繰り返しだと思うのです。

会社に与えられた仕事内容を少しずつ自分の好きな方向にずらしていくのです。そうすることで仕事も好きになるし、好きになった分当たり前に毎日が楽しくなるし、仕事も早くなるし、良いことしかないのです。

大事なのは、まずは自分の中で変化を起こすことだと思います。上司に仕事内容を変えてもらうのはジョブクラフティングではありません。(結果的に上司があなたの好きや得意に気づいて、仕事内容を変えるということはあると思いますが。)上司に変えてもらっていては、またその上司に与えられて仕事の中に嫌いな仕事が含まれている可能性がありますし、また上司に仕事内容変えてほしいなんて言ったら、本当のわがままになってしまいます。

なので、自分の中で意識して行ってください。

たとえば、PowerPointとexcelを作る二つのタスクをもっているとしましょう。

あなたが、PowerPointは不得意だけどexcelは得意なひとであれば、excelは求められているレベル以上のものを作ろう、そして、逆にPowerPointは必要最低限のレベルで作ろう、という意識に変えてタスクを遂行してみてください。

同じタスクでも好き・得意が占める割合が増えてちょっと仕事を好きになると思うのです。

数字を使って、もう少し具体的に説明してみます。

普通の人は、PowerPointとexcelの両方とも70点~80点を目指すと思います。同じように両方のタスクに力をいれる。

そうではなくて、不得意なPowerPointは70点ギリギリ(タスクに求められる最低限のレベル)で、得意あるいは好きなexcelで90点を目指すというタスクのこなし方に変えてみるのです。

PowerPointとexcelの合計点は両者ともに160点前後ですが、構成の違によって後者の方がポジティブに仕事できると思いませんか?

こういうことの積み重ね・繰り返しで、いつのまにか以前と比べて仕事が好きになって仕事もたくさんこなせるようになって、上司の評価もアップするという好循環が生まれてくるのです。

実は、上記の例は私の実体験です。

社会人になった当初は右も左も分からず、怒られてばかりで精神的にかなりきつい時期もありました。業務内容についてもこんな仕事をやるために入社したんじゃないと思っていました。毎日やめたいと思っていました。(実際やめてもよかったですが、まあまあ給料が良い会社なのでなかなか踏み切れませんでした。というのと、負けず嫌いなところがあって絶対にこいつら見返してやるという思いでやってました。)

そんな中でも、仕事の日々は続いていくわけです。仕方がない。周りを変えることはできないんです。別に周りが間違ったことを言っているわけではないので、周りは悪くないし変わる必要はないのです。なので、自分が変わるしかなかったんです。

そんなときに、ジョブ・クラフティングという言葉を知って、
「そっか、自分の仕事のこなし方を変えればいいのか」
と気づかせてくれたのがきっかけでした。

そこから、自分の好きなこととか得意なことに目を向けるようになりましたし、やっぱり好きな事とか得意なことって後から評価されてくるんです。少しずつそういうことが増えて今は自分のやりたいように仕事をこなしていけるようになってだいぶメンタルも安定しましたし、仕事が好きになってきました。(給料もらえなくてもその仕事を選ぶというレベルには程遠いですが。)

ジョブ・クラフティングを難しくとらえすぎないでくださいね。とても簡単です。

ジョブ・クラフティングって、“わがまま”に仕事をこなす、ただそれだけだと思っています。

自分のやりたいようにやればいいんです。文句言われたら、結果で示してやればいいんですよ。結果がOKだったら何も言われません。一つでも得意で認められたらもう勝ちです。「私はXXXは得意なのでなんでも引き受けますが、YYYは不得意なので一切やりません。」って言えるのです。加えて、やってみたいなと思う仕事があった時にやりたいですと言えば、任せてくれるようになります。

全て平均点より得意が分かりやすい人の方が絶対に得だと思います。「XXXといえば○○さん」っ評価されますし、「XXXのことは○○さんに任せよう」となれば仕事内容もそれが大半を占めるようになって嫌なことやらなくて済みますし、やりたいことに対しても「○○さんはXXXでよくやってくれてるし、この仕事もまかせてみるか」って上司は判断すると思います。あなたが上司だったらそうすると思いませんか?

誤解してほしくないのですが、全て卒なくちゃんとこなすことが悪いと言っているわけではありません。仕事をちゃんとこなすことは大前提です。そのレベルを保ったまま、より好きなこと・得意なことに注力してみることでより仕事が楽しくなると思いませんか?と言いたいだけです。

今回はジョブクラフティングについてお話ししていきましたが、どうだったでしょうか?

今仕事がつらいという方が少しでも、参考になった!明日からやってみよう!と思ってくれたら幸いです。

ただ、仕事がつらい理由がパワハラとかセクハラといった類のものであれば、それは今すぐにやめた方がよいです。どんな一流企業でも。だって会社なんて数えきれないほどあります。一流企業だって数えきれないほどあります。そんな中で耐える必要はありません。

人生一回しかないのに、その大事な時間を上司とかいう赤の他人にとられるのはもったいないです。

自分を守れるのは自分だけです。そのクソ上司も自分のことしか考えてないのだから、あなただって自分のことだけ考えれば良いのです。親は選べないですが、仕事や会社、上司は選べるのです。当たり前のことに気づいてください。

僕は毎日「全然クビにしてくれ。別にこんな会社より良い会社いくらであるし、もはや一人で全然生きていけるけど。」くらいのスタンスで仕事してます。実際上司にも「全然クビにしていいですよー」って言ってます。

外資系でもそんなこと言ったってクビになりませんから、大丈夫ですよ。”わがまま”に生きてください。

会社員として働くということについては私も色々経験してきたのでたくさん言いたいことがあります。文章だと伝えにくい部分もありますが、どうやって克服していったかを今後もお伝えできればなと思っています。

言いたいことを言いまくった記事になりましたが、ジョブクラフティングの考え方を導入して仕事を少しでも楽しくして人生良くしていきましょう!

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