プレッシャーに弱い?大坂なおみ選手を世界一に導いたコーチが贈る2つのルール

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

皆さんの中には、

『プレッシャーに弱い』

『大事な予定の前はなかなか眠れないし胃も痛くなる』

『日々プレッシャーとストレスにさらされている一流スポーツ選手のプレッシャーとストレスの対処法が知りたい』

こんな風に思っている方、いらっしゃると思います。

仕事でプレッシャーやストレスがかかると、逃げ出したくなるような気分になりますよね。

なかなか本領を発揮できなくなってしまうこともあると思います。

ということで今回は、

プレッシャーに弱い?大坂なおみ選手を世界一に導いたコーチが贈る2つのルール

という内容をお伝えします。

今回の内容は、日本人初のグランドスラム優勝を3度果たし、世界ランキング1位にもなった大坂なおみ選手のヘッドコーチを昨年まで務めていたサーシャ・バイン氏の著書『心を強くする「世界一のメンタル」50のルール』を参考にしています。

サーシャ・バイン氏は、大坂選手のコーチになる前には、史上最高の女子テニスプレイヤーと言われているセレーナ・ウィリアムズ選手のトレーニングパートナーも務めていました。

また、大坂選手が全米オープンを初優勝した2018年には、女子テニス協会が決める年間最優秀コーチにも選ばれています。

そんな世界一のコーチが、彼曰くメンタルが決して強くなかった大坂選手をどのようにして、グランドスラム優勝、世界ランキング1位に導いたのか。

2人の間で様々なストーリーやルールがある中で、今回は2つのルールをご紹介します。

それでは早速、世界一のコーチにプレッシャーとストレスの対処法を教わることにしましょう。

ルール1:プレッシャーはあなたの最強の味方

バイン氏は日頃から大坂選手にこのように伝えていたと言います。

『プレッシャーをネガティブに捉えず、ポジティブに捉えよう』

『プレッシャーは自分の足を引っ張るものではなく、自分の背中を押してくれるもの、と捉えよう』

確かにプレッシャーは私たちに重くのしかかり、押しつぶそうとしてきますよね。

しかし、そもそもあなたがプレッシャーを感じるのは、あなたが”できる人間”だからなのです。

有能で、行動力があり、そして努力してきたからこそ、今のあなたがあるのです。

だから、人々はあなたに期待をするし、自分で自分に期待をするのです。

プレッシャーを感じているということは、すでにあなたは勝者であり、さらに勝ち続ける価値があなたにはあるということなのです。

『もしプレッシャーを感じなくなったら、それはもう周囲の誰からも期待されなくなったせいなんだ。つまり、人生の負け組に入ってしまったことを意味するんだ』

とバイン氏は口を酸っぱくして大坂選手に言ってきたと言います。

女子テニスの歴史に名を刻む偉大なプレイヤーであるビリー・ジーン・キング氏も、

『プレッシャーとは、1つの特権なのよ!』

と述べています。

また、セレーナ・ウィリアムズ選手も

『私はプレッシャーが大好き。プレッシャーを感じると、自分は目標に近づいているな、ってわかるから』

プレッシャーは絶好調の証なのです。

プレッシャーを感じたら、プレッシャーと闘ったり、プレッシャーから逃げたりするのではなく、プレッシャーを積極的に楽しめば良いのです。

それだけで、メンタルは一変します。

プレッシャーを楽しめば、集中すべきことに集中できるようになります。

プレッシャーはあなたの最強の味方であり、あなたが勝者である証拠なのです。

ルール2:いつもの自分を取り戻す方法

強いプレッシャーやストレスがのしかかってきた時には、頭が働かなくなってしまいますよね。

そんな時は、2、3分だけその場から離れてみてください。

会社にいる時であれば、少し席を離れてトイレに行くであるとか、ちょっとコンビニや自販機に飲み物を買いに行くというだけでも、正気に戻って、改めて集中し直すことができます。

このまま突っ走ったらまずいぞ、と思ったら、立ち止まってみることが大切です。

全米オープンを目前に、バイン氏は大坂選手に、

『ストレスを感じているなら、今の行動パターンをちょっと破ってみたら?』

と、助言しました。

その時、大坂選手はワシントン、モントリオール、シンシナティの各大会で3連敗しており、その後シンシナティから全米オープンが開催されるニューヨークに直行する予定だったのです。

ニューヨークに直行すれば、たっぷり練習することができましたが、連敗によるネガティブな空気をそのまま引きずってしまうことにもなります。

そこで、バイン氏は大坂選手にこのような提案をしたのです。

『どうだろう、2、3日フロリダの自宅に戻っては。そこで、練習はもちろん、テニスの事はすっかり忘れて、完全な休養をとることにしたらどうだい?』

大坂選手はフロリダに戻ることにしたのです。

そこで大坂選手はゲームをしたり、お姉さんと遊びに行ったりとテニスから離れてリラックスした時間を過ごしました。

そして、ニューヨークでの全米オープンを迎え、記憶にも新しい、異様な空気となったセレーナ・ウィリアムズ選手との決勝戦に勝ち、優勝を果たすのです。

その試合中にも、大坂選手は頭からタオルをかぶることで、大観衆の中で1人になる空間と時間を確保していたのです。

極度に緊迫した状況下では、そのまま現場にいると精神のバランスを保てないことがあります。そんな時は、いったんその場を離れないとストレスから逃れられないのです。

2019年の全豪オープンの際も、いったん戦場を離れて気持ちをリセットすることができたのが、優勝できた鍵だった、とバイン氏は言います。

ペトラ・クビトバ選手との決勝では、第一セットをとったものの、第二セットをクビトバ選手がとり、セットカウントが1対1のイーブンとなりました。

試合の流れがクビトバ選手に傾いたのです。

バイン氏の頭には、敗戦の文字が浮かびました。

そんな中、大坂選手はある行動に出ました。

ラケットを置いて、コートを離れたのです。

大坂選手は第三セットを前に、トイレブレイクをとり、1人の時間を確保することにしたのです。

コートに戻ってきた大坂選手は冷静さを取り戻し、クビトバ選手に付け入る隙を与えず、第三セットをとり、全豪オープンを見事優勝したのです。

とてつもないストレスから逃れるには、1人になるに限る。

『自分にはできる』と自分に向かって語りかけ、それまで重ねてきた努力、勝ちたいと言う意欲を、改めて思い返す。そして最後に、深呼吸をするのです。

ストレスやプレッシャーを感じたら一旦持ち場を離れましょう。物理的にその場を離れることができなくても、自分の頭に”タオルをかけて”、心と頭をその場から離れさせてください。

自分のために、少しだけ気持ちを立て直す時間を作ってあげるようにしましょう。

—最後に—

今回は、ストレスとプレッシャーの手なづけ方について2つの方法をご紹介しました。

プレッシャーはあなたの味方であり、その状況を楽しめば良いということと、プレッシャーを感じたら、その場から離れて1人で気持ちを整理する時間を持つという方法でした。

皆さんもそれぞれの仕事で大きなプレッシャーやストレスを感じることがあると思います。

そんな時は、大坂選手のように大舞台で結果を残しているスポーツ選手のメンタル調整方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。

きっと私のように何かの発見や気づきが得られ、うまく対処できるようになるのではないかと思います。

今回の内容を参考に、プレッシャーを楽しむ人生にしていきましょう。

それでは最後に、イチローさんの言葉をご紹介して終わりとします。

プレッシャーはかかる。どうしたってかかる。逃げられない。なら、いっそのことプレッシャーをかけようと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

◼︎参考

『心を強くする 「世界一のメンタル」50のルール』サーシャ・バイン著

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