『1日中、何らかのデジタルデバイスを利用している』
『テクノロジーとの付き合い方を見直したい』
『より効果的なテクノロジーの利用方法が知りたい』
デジタル化が進んだ今、そのように思っている方多いと思います。
テクノロジーはあくまで手段であることを忘れてはいけません。
ということで本記事では、
【デジタルウェルビーイング】テクノロジーとの付き合い方を見直そう
という内容をお伝えしていこうと思います。
本記事の内容は、
テクノロジーで数々のイノベーションを起こしているGoogleが無料で公開しているオンラインコースを参考にしています。
今回の記事を読むことで、
- デジタルウェルビーイングとは?
- デジタルウェルビーイングの重要性
- デジタルウェルビーイングを向上させる具体的方法12選
を知ることができ、
そして、実践することで、
- テクノロジーとの健全な関係を構築・維持することができる
- テクノロジーが味方になることで、目標達成が促進されるとともに、有意義な時間の使い方ができる
ようになります。
逆に、実践しなければ、
我々の生活を向上させてくれるはずのテクノロジーによって、無駄な時間を過ごすことになり、生活の質を下げてしまうことになります。
それでは、確認していきましょう。
デジタルウェルビーイングとは?
2018年にGoogleが提唱したもので、
テクノロジーと健全な関係を構築・維持することで、テクノロジーが味方になり、目標達成に役立てたりと、メリットを享受することができる状態
のことを指しています。
いわば、テクノロジー利用における幸福です。
テクノロジーが、注意をそらしたり、邪魔をしたり、不調を招く存在になっているならば、
それは、「デジタルウェルビーイング」であるとは言えません。
テクノロジーの利用により、
デメリットがあったり、悪い気分になるのではなく、
メリットがあり、良い気分になっている
状態のことです。
デジタルウェルビーイングの重要性
仕事(勉強なども含む)と人間関係に分けて、その重要性について考えてみましょう。
■ 仕事
当然ですが、目の前の仕事だけに集中することができれば、生産性と効率を上げることができます。
そして、デジタルツールを用いることで生産性と効率をさらに上げることも可能です。
分からないこともググって解決する、ということは普段からよくあることだと思います。
一方で、デジタルツールが弊害になる可能性もあります。
例えば、
複数端末(PCとタブレットなど)でマルチタスクができるというのは、おとぎ話であり、
人は画面を切り替えて作業をしているとき、あまり集中できていないことが分かっています。
また、メールやLINEなどのIM(インスタントメッセージ)の通知が与える影響も大きいです。
メールやIMのチェックはドーパミンの分泌が増え、そっちに集中してしまい、
本当に集中しなければならない仕事に集中できなくなってしまうのです。
一度下がった集中力はもとに戻すのに、最大で25分かかるといわれており、10分ごとにメールやIMのチェックをしている人は、
全く集中できていないといっても過言ではないのです。
■ 人間関係
テクノロジーは人間関係にも大きな影響を与えます。
テクノロジーのおかげで、遠く離れた人とコミュニケーションがとれるのは大きなメリットです。
直接会うことなく、世界中どこにいても家族や友人と連絡をとることができます。
コロナ時代に円滑に仕事を進めることができているのも、テクノロジーの進歩のおかげと言えるでしょう。
オンラインミーティングが存在しない100年前にコロナが流行していたら、世界経済はもっと悲惨なことになっていたかもしれません。
しかし、弊害も存在します。
面と向かって直接会話している際に、電話がかかってくると、
お互いに会話の質が低下したと感じるとともに、
目の前の人の話に共感できなくなる、
ということが分かっています。
自分がしゃべっているときに、目の前の人が携帯をいじりはじめたら、自分は軽視されていると感じる人は多いと思います。
つまり、リアル(オフライン)におけるコミュニケーションの質を低下させる危険性があるのです。
その危険性を防ぐために、デバイスの通知設定を管理するなどの対策が必要になってくるのです。
前提として、我々が意識しておかなければならないのは、
GoogleやAppleなどの企業は、自社の製品をより多くの人に、より多くの時間使って欲しいと思っているということです。
それは利益のためです。
その利益のために、心理学などあらゆる研究を利用しています。
もちろんGoogleやAppleなどの企業は、人々を不幸にしようとしているわけではありません。
使い手がそこまでちゃんと理解して使っているということが重要なのです、
ノーベルが開発したダイナマイトが、ノーベルが意図していない使われ方をされてしまったという話に近いかもしれません。
ここに、デジタルウェルビーイングの重要性があるのです。
テクノロジー利用の現状把握
デジタルウェルビーイングの重要性は前述の通りで、ご理解いただけたと思います。
次の段階として、現状を把握していきましょう。
現在のご自身のテクノロジー利用状況を把握するために、
- 利用習慣の把握
- 利用する目的の明確化
の二つに分けて考えてみましょう。
■ 利用習慣の把握
以下の問いを、考えてみてください。
- テクノロジー(デジタルデバイス、インターネット、アプリなど)をどのように利用していますか?
- どのくらいの時間、利用していますか?
- 疲れたなと思っても、利用し続けることはありませんか?適切に休憩をとっていますか?
■ 利用する目的の明確化
以下の問いを、考えてみてください。
- テクノロジーに何を求めていますか?
- テクノロジーがストレスになっていませんか?
- 利用する前に、利用する目的と達成したいことは明確にしていますか?
- そのテクノロジーを利用することによる付加価値はありますか?本当に役に立っていますか?逆に邪魔していませんか?
上記の問いについて考えてみることで、
もっとテクノロジーを利用することで、より早く目的を達成できるかもしれないと思った方もいれば、
逆に、
無意味なテクノロジー利用が多く、利用制限することが必要だと思った方もいるかもしれません。
テクノロジーはあくまで、ツールです。
ツールが目的化してはいけません。
もちろんテクノロジーと完全に距離を置くことは現代において、ふさわしくありませんが、テクノロジーの利用時間を過小評価してはいけません。
テクノロジーのメリットを最大化するための工夫が各個人に求められるのです。
- シンプルな質問で利用習慣をじっくり見つめ直す。
- テクノロジーに求める役割を明確にする。
- アプリなどを用いて、テクノロジーの利用状況を明確にする。
- 目標・目的からずれている利用習慣のすべてに修正を加える。
デジタルウェルビーイングを向上させる具体的方法12選
テクノロジーと健全な関係を構築するのに役立つ方法は、以下の通りです。
すべての人にすべてが役立つわけではありません。どれが効果的でどれが効果的でないかは、人それぞれです。
- スマートフォンのメールなどのあらゆる通知をカスタマイズ(削減や整理)する。
- おやすみモード、サイレントモード、機内モードなどを利用する。
- 重要なツール・アプリだけ、ホーム画面に配置する。
- できるだけ多くの時間を外で過ごす。
- スマホなしで一日過ごしてみる。
- 寝室以外でデバイスの充電をする。(就寝前、起床後の無駄なデバイスを利用した時間を減らせる。)
- 直接会って話す機会を増やす。
- 【仕事】デバイスの利用を禁止したミーティングを開催する。
- 【仕事】仕事用と個人用に別の端末をもち、片方利用時には他方をマナーモードや電源オフの状態にする。(ワークとライフの切り替え)
- 【仕事】本当に集中したいとき、すべてのデバイスの電源をオフにする。
- 【仕事】メールチェック・返信する時間を決めておく。(集中が途切れる回数を減らせる。)
- 【仕事】送るメールの数を減らす。(届くメールの数を減らせる。)
まとめ
■ デジタルウェルビーイングとは?
テクノロジーと健全な関係を構築・維持することで、テクノロジーが味方になり、目標達成に役立てたりと、メリットを享受することができる状態のこと。(=テクノロジー利用における幸福)
■ デジタルウェルビーイングの重要性
テクノロジーの利用の仕方によっては、
仕事(勉強なども含む)においても、人間関係においても
メリットにもデメリットにもなりうることを利用者である我々が認識しておく必要があるとともに、
そのメリットを最大化し、デメリットを最小化していく必要がある。
■ テクノロジー利用の現状把握
- シンプルな質問で利用習慣をじっくり見つめ直す。
- テクノロジーに求める役割を明確にする。
- アプリなどを用いて、テクノロジーの利用状況を明確にする。
- 目標・目的からずれている利用習慣のすべてに修正を加える。
■ デジタルウェルビーイングを向上させる具体的方法12選
- スマートフォンのメールなどのあらゆる通知をカスタマイズ(削減や整理)する。
- おやすみモード、サイレントモード、機内モードなどを利用する。
- 重要なツール・アプリだけ、ホーム画面に配置する。
- できるだけ多くの時間を外で過ごす。
- スマホなしで一日過ごしてみる。
- 寝室以外でデバイスの充電をする。(就寝前、起床後の無駄なデバイスを利用した時間を減らせる。)
- 直接会って話す機会を増やす。
- 【仕事】デバイスの利用を禁止したミーティングを開催する。
- 【仕事】仕事用と個人用に別の端末をもち、片方利用時には他方をマナーモードや電源オフの状態にする。(ワークとライフの切り替え)
- 【仕事】本当に集中したいとき、すべてのデバイスの電源をオフにする。
- 【仕事】メールチェック・返信する時間を決めておく。(集中が途切れる回数を減らせる。)
- 【仕事】送るメールの数を減らす。(届くメールの数を減らせる。)
—最後に—
どうだったでしょうか?
コロナの影響もあり、今後はさらにデジタル化が進むと思われます。
人生におけるテクノロジーの割合が増加していくことは間違いありません。
その超デジタル化時代だからこそ、テクノロジーの利用について各個人で考える必要があります。
テクノロジーをツールとして使いこなせるかどうかは、幸福度や満足度、給料などあらゆるところに影響を与えます。
人間が逆にテクノロジーに利用されてしまうことは、避けなければなりません。
有限である人生の多くの時間を無駄にしてしまう可能性があるのです。
最後にスティーブ・ジョブズの名言を紹介して終わりとします。
Technology is nothing. What’s important is that you have a faith in people, that they’re basically good and smart, and if you give them tools, they’ll do wonderful things with them.
テクノロジーが重要なのではない。重要なのは、人々を信じるということ、そして、人々は基本的に善良で頭が良いということである。彼らにツールを与えれば、それを使って素晴らしいことをするだろう。
デジタルウェルビーイングについて考え、実際に改善策を実施していくことで、よりよい人生にしていきましょう!
■ 出典
Google デジタルワークショップ -デジタルウェルビーイング