【悲報】食生活改善と運動しないとヤバい。人類が太りやすい体質である理由

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

社会人になると運動量が減ったり、外食が増えて、

『少し体重が増えたな』

『お腹まわりのお肉が増えた』

という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

これは仕方のないことなのかもしれません。

実は、人類は太りやすい体質を持っているのです。

ということで今回は、

【悲報】食生活改善と運動しないとヤバい。人類太りやすい体質である理由

という内容をお伝えします。

それでは、なぜ人類は太りやすい体質なのかを確認していきましょう。

現在の我々の体質の基本を作った氷河期

250万年前、地球は氷河期を迎えていました。

その頃、糖質を多く含む植物性食物の入手が困難となり、人間は狩猟採集で食料を得ていました。

そのため、糖質の摂取量が非常に少なかったのです。

しかし、糖質は体や脳の大切なエネルギー源です。

特にブドウ糖(グルコース)は、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質です。

そのため、グルコースを(肝臓で)どんどん作ろうとする体になっていきました。

氷河期時代に生き抜くための、この人類の進化が脈々と受け継がれ、今の私達の体質のもととなっているのです。

人類が太りやすくなった理由3つ

1.狩猟採集生活時の名残り

1962年に米国のニール博士によって提唱された「倹約遺伝子仮説」というものがあります。

狩猟採集では食物が規則的に獲得できるという保証はありません。

季節的に食糧が入手できない太古の環境では、食物を摂取できるときに体内にエネルギーを溜め込むためことが必要でした。

そのため、いわゆる「倹約遺伝子」と呼ばれる、基礎代謝量を少なくしたり、脂肪の蓄積を促進するような遺伝子が進化の過程で広がったと考えられています。

これが、「倹約遺伝子仮説」という考え方です。 

食物が足りないときには、少ないエネルギー消費量で生き残れる倹約遺伝子型を持っている人が有利です。

しかし、現代のように食物が豊富になると、倹約遺伝子型を持っている人は肥満や糖尿病になりやすいと考えられているのです。

2.その他動物に襲われる危険がなくなった

英国の生物学者スピークマン博士の提唱している「捕食者解放仮説」という理論もあります。

動物はより大きい肉食動物からの捕食を避けるために、肥満になりやすい形質は進化の過程で淘汰されるという考えがあります。

肥満した動物は逃げるのも遅く、かつ捕食者にとっては太っているほど獲物として魅力があります。

つまり、肥満は動物にとって生存しにくい形質であるため、肥満になりやすい遺伝子型は進化の過程で淘汰されていきます。

しかし、人類は火や道具を使うようになり、知能が発達して捕食者に対する防御も容易になりました。

こうして、100万年くらい前に人類は捕食者からの脅威を逃れることができるようになり、捕食者からの危険が無くなり体重を制限するという進化上の選択圧が無くなったので、肥満になることを許す遺伝子が広がったのです。

これが、「捕食者解放仮説」という考え方です。

人類の知能が進化して捕食者の脅威がなくなったために、肥満は人類にとって悪ではなくなっていったのです。

3.農耕の発達

最後の氷期が終わった約1万年前に人類の生活は大きく変化します。

十分に知能が発達していた人類は、気候が暖かくなってくると農耕と牧畜を始めるようになったのです。

この農耕と牧畜によって人類は安定的に食糧を得ることができるようになり、人口が増え、社会が豊かになりました。

獲物を求めて移動する必要が無くなり、時間ができると発明によって生活をより便利にし、高度な文明を作り出しました。 

狩猟採集時代の糖質摂取量は1日10から125グラムと推定されています。

一方、現代人では1日250から400グラム程度の糖質を摂取するようになりました。

食糧が十分に獲得でき、労働で体を動かす必要がなくなりました。

さらに、精製した穀物や単純糖質の消費が増え、機械の発達によって労力を使わなくなり、暖房や衣服の発達によって寒い気候でも体の熱産生を高める必要がなくなりました。

その結果、摂取エネルギーが消費エネルギーを超えるようになり、太りやすい体質を持っている人はより簡単に肥満になってしまうようになったのです。

生活を見直す必要がある

遺伝的に太りやすい体質であるのに加えて、現代人は基本的に運動不足かつ食べすぎです。

遺伝はどうにもなりませんが、生活習慣を見直すことはできます。

散歩やランニングを習慣にするとともに、バランスの良い食事を心掛け、お酒の飲み過ぎや糖質、お菓子の食べ過ぎに注意しましょう。

—最後に—

今回は、我々人類が太りやすい体質である理由についてお伝えしてきました。

太りやすい体質は変えることはできません。

であれば、しっかり各々が自己コントロールしていくしかありません。

人生100年時代。

長期的に食生活と運動習慣を意識するようにして、健康的な日々にしていきましょう。

何事も健康が基本です。

それでは最後に、アメリカの健康専門家であったジャック・ラレーン氏の言葉を紹介して終わりとします。

Exercise is king. Nutrition is queen. Put them together and you’ve got a kingdom.

運動は王様で、栄養は女王だ。それらをまとめると、王国ができた。

今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう!

【参考】

本記事は、岐阜大学医学部の助教授などを務め、現在は銀座東京クリニックの院長をされている福田一典氏の以下記事の内容を参考にしています。

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大和薬品は、発酵技術を用いた有用微生物の応用研究を通じて、バイオブラン/BioBranやNKCPなど人の健康に貢献する機能性食品原料を開発しています。
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