『幸福度の高い国民の考え方が知りたい』
『最近あまり楽しいことがない』
『忙しい毎日でゆったりとした時間を過ごせていない』
という風に思っている方いらっしゃると思います。
ということで本記事では、
【ヒュッゲ】幸福な国ランキングトップ3の生き方とその取り入れ方
という内容をお伝えします。
本記事を読むことで、
- ヒュッゲとは何か
- ヒュッゲの考え方
- ヒュッゲの日常生活への取り入れ方
を知ることができます。
そして、実践することで、
日々の時間をより豊かなものにし、ポジティブな感情の多い、心にゆとりのある人
に近づくことができます。
それでは、確認していきましょう。
ヒュッゲとは?
“HYGGE”(ヒュッゲ)はデンマーク語で、
デンマーク人がとても大切にしている時間の過ごし方や心の持ち方を表す言葉です。
日本語ではぴったりくる言葉がありませんが、
ほっとくつろげる心地よい時間、またはそんな時間を作り出すことによって自然と生まれる幸福感や充実感、そして暮らしを楽しむ姿勢・価値観
のことを指しています。
デンマーク人は一瞬一瞬を大切にするとともに、好きなことに囲まれて穏やかに過ごすことを意識しながら生きているのです。
デンマークとはどんな国か?
北欧に位置し、冬が長く夜も長い、気候的に恵まれているとは言いにくいデンマークですが、世界的に幸福度は非常に高いです。
また、幸福度のみならず、労働時間も少ないながら国民一人当たりの名目GDPも高いです。(グローバルノート – 国際統計・国別統計専門サイト参照)
このような国の国民がどのように考えて日々過ごしているのかを知ることは、日本人として非常に大切だと思います。
■ 世界幸福度ランキング
年 | デンマーク | 日本 |
---|---|---|
2020年 | 2位 | 62位 |
2019年 | 2位 | 58位 |
2018年 | 3位 | 54位 |
2017年 | 2位 | 51位 |
2016年 | 1位 | 53位 |
2015年 | 3位 | 46位 |
■ 一人当たり名目GDPランキング
年 | デンマーク | 日本 |
---|---|---|
2018年 | 10位 | 26位 |
2017年 | 10位 | 25位 |
2016年 | 10位 | 23位 |
2015年 | 9位 | 26位 |
※2018年において、日本の約1.5倍
■ 労働時間
2018年における労働時間は、
- 日本:1680時間/年
- デンマーク:1392時間/年
であり、
日本人はデンマーク人の1.2倍の時間を働いていることになります。
ヒュッゲの具体的な考え方は?
大きく3つの考え方があります。
- 日々の中の小さなことを愛でる。
- 五感を大切にする。
- 物質的な豊かさへの執着を手放す。
■ 日々の中の小さなことを愛でる。
朝目が覚めて夜寝るまでのささいな出来事の一つ一つに目を向けてみてください。
朝目が覚めて、窓から差し込む陽のあたたかさに気分がよくなり。目覚めに好きな珈琲を、好きなカップに注いで飲んで、ホッと一息をつく。
普段はあたり前にやっていることでも、一つ一つを大切にすることを意識してみることで、心がポジティブな方向に向かっていくのです。
■ 五感を大切にする。
視覚、聴覚、嗅覚、触覚、味覚の五感すべてを、自分の感覚に素直になり、「心地よい」で満たすようにしましょう。
空間や時間を心地の良いものにしてくことで、ポジティブな感情を増やしていきましょう。
■ 物質的な豊かさへの執着を手放す。
人間の欲望は限りがないものです。
その中で、「あなたにとって本当に大切なものは何か」を考えましょう。
どんなに高級車を乗り回し、ハイジュエリーやブランドバッグを持っているとしても、心をゆるせる家族や友人のいない人生は、豊かといえるでしょうか?
モノ(物質的豊かさ)より心や感情(精神的豊かさ)を大切にしましょう。
日常生活でのヒュッゲの取り入れ方とは?
ヒュッゲは行動自体というより、同じ時間・行動でも一つ一つを大切にして、味わうという意識が大切になってきます。
そのための土台である、心地の良い空間作りも大切です。
これをやればヒュッゲだ、というものではありませんが、以下の内容をヒントに暮らしを豊かにしてみてください。
■ 空間
- 家をお気に入りのインテリアで飾る。
- 肌触りの良いモノ(服や布団、ひざ掛け、クッションなど)を選んで使用する。
- 照明を白色ではなく暖色のものにする。
- 室内に自然(植物、自然素材でできた飾りなど)を取り込む。
- 部屋を自分の好きな香りにする。
■ 時間の過ごし方
- おいしいごはんをしみじみ味わう。
- 好きな音楽を聴く。
- 照明を落としキャンドルの灯りだけでゆったりとした時間を過ごす。
- バスタブにお湯を入れてあたたまる。
- 家族と一緒に映画を観る。
- 日の出、日の入りを眺める。
- スマホの電源を20分間オフにする。
- 手書きの手紙を書いて贈る。
- 日記をつける。
- グラス1杯のワインを楽しむ。
便利でデジタル化が進んだ時代であることを忘れて、昔にタイムスリップしたかのような時間の過ごし方を取り入れてみると、心が落ちつくことが多いかもしれません。
まとめ
最後に復習しておきましょう。
■ ヒュッゲとは?
デンマーク人の一瞬一瞬を大切にしながら、好きなことに囲まれて穏やかに過ごす心の持ち方、価値観
■ ヒュッゲの具体的な考え方とは?
- 日々の中の小さなことを愛でる。
- 五感を大切にする。
- 物質的な豊かさへの執着を手放す。
■ 日常生活でのヒュッゲの取り入れ方とは?
・空間
- 家をお気に入りのインテリアで飾る。
- 肌触りの良いモノ(服や布団、ひざ掛け、クッションなど)を選んで使用する。
- 照明を白色ではなく暖色のものにする。
- 室内に自然(植物、自然素材でできた飾りなど)を取り込む。
- 部屋を自分の好きな香りにする。
・時間の過ごし方
- おいしいごはんをしみじみ味わう。
- 好きな音楽を聴く。
- 照明を落としキャンドルの灯りだけでゆったりとした時間を過ごす。
- バスタブにお湯を入れてあたたまる。
- 家族と一緒に映画を観る。
- 日の出、日の入りを眺める。
- スマホの電源を20分間オフにする。
- 手書きの手紙を書いて贈る。
- 日記をつける。
- グラス1杯のワインを楽しむ。
—最後に—
どうだったでしょうか?
幸福度が高いとされているデンマークのヒュッゲという価値観について、まとめてみました。
もちろんですが、ヒュッゲという言葉自体が大切なのではなく、時間をどのように過ごせば幸福度が上がる(=心地よく感じる時間が増える)のかが大切です。
そのためのヒントとして、今回の内容が参考になればと思います。
私は、心を今に向けるマインドフルネスの考え方に近いなと感じました。
同じ行動・時間でも、意識次第で感情は大きく変わるので、色々と試してみてください。
職場や労働時間においてもヒュッゲの考え方を取り入れることで、デンマーク人のように、生産性も上げることができるかもしれません。
最後に、ウィリアム・ジェームス(アメリカを代表する哲学者)の名言を紹介して終わりにします。
幸福な人生を阻む大敵は外にあるのではなく、内にある。すなわち、あなたの心の中に潜んでいる。
ヒュッゲという考え方を参考にして、良い人生にしていきましょう!
■ 出典
・東洋経済オンライン
・SUVACO