いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
こんな風に思っていませんか?
『何のために働いているのか時々分からなくなる』
『今の仕事が楽しくないし、やりがいを感じない』
自分で選んだ仕事のはずなのに、楽しくない、合っていないと感じている人も多いと思います。
仕事が楽しい、やりがいを感じているという人に出会うと羨ましいし、嫉妬してしまいますよね。
ということで今回は、
世界的建築家兼起業家の谷尻誠さんによる、仕事にやりがいを感じれるようになる考え方
という内容をお伝えします。
今回の内容は、世界的な建築家であり、ご自身で10社ほど会社を立ち上げている起業家でもある谷尻誠さんの著者『CHANGE 未来を変える、これからの働き方』を参考にしています。
世界的建築家でありながらマルチに活躍されている谷尻誠さんが働くことに対して、一体どのような考え方をされているのか、確認していきましょう。
働くとは、傍(ハタ)をラクにすること。
働くとは、傍(ハタ)をラクにすることだと谷尻さんはおっしゃっています。
つまり、周りのみんなを楽しくすることが、仕事をする目標であり喜びであり、最も大きなモチベーションの源なのだと。
このような考え方に至ったのは、5年ほど前に、「人はどうして笑うのか」を考えていた時、笑いは自分の内面からは生まれないものなんだと気づいたのがきっかけだったと言います。
たしかに、自分1人でいる時に、笑いは起こらないですよね。
自分の周りで楽しいことが起きて、みんなが笑っているときに、それを共有することではじめて自分も笑えるのです。
だから、自分が笑いたかったら、まず人が笑う状況を作れば良い。
このことに気づいて、仕事にもその考え方を適用しているというわけです。
自分ではなく周り、つまりハタがラクになる状況を作ってあげる。
それによって、自分もラクになれる。
自分がラクになれるという表現は、ラクをするという意味ではありません。
ラクは、「楽しめる」のラクです。
そして、ハタは家族や友人、仕事仲間、あなたが関わる全ての人です。
その人たちがどうやったら楽しくなるか、嬉しい気分になるかを考える。
こう考えることによって、働く姿勢はおのずと決まる、と谷尻さんはおっしゃっています。
目の前の仕事やタスクをこなす、給料をもらうために仕事をする、と考えるのではなく、あなたがすることで喜んでくれる人の顔を思い浮かべてみてください。
それは、上司かもしれませんし、取引先の方かもしれませんし、お客さんかもしれません。
確かに、実際にありがとうと言われたり、喜んだ顔をしてくれることは少ないでしょう。
感謝どころか、当たり前だと思われているかもしれません。
それでも、あなたのおかげで、ハタがラクになっていることに間違いはありません。
『ハタをラクにすることで、自分もラクになる(楽しめる)』
考え方を少し変えるだけ、同じ仕事でもやりがいを感じることができるようになるはずです。
「ジョブ・クラフティング」という考え方
谷尻さんの働くことに対する考え方を読んで、私が思ったのは、「ジョブ・クラフティング」に近い考え方だなということです。
ジョブ・クラフティングとは、働く個人が主観的・主体的に仕事に新たな意味を見出したり、仕事内容の範囲を変えたりして、自分で自分の仕事を意義深いものに変えていくことです。
ハーバード・ビジネス・スクールの授業の題材となった、「ジョブ・クラフティング」の代表例が実は日本に存在します。
それは、新幹線の清掃スタッフです。
東京駅で新幹線を利用したことがある方は見たことがあると思いますが、東京駅で乗客が降りた後の新幹線を、次の乗客を乗せるまでのたった7分間で清掃しています。
そんな清掃会社の悩みは、清掃員のやりがいが低く、離職率が高いということでした。
そこで、会社は清掃スタッフを”新幹線劇場の主役”と呼ぶようにしました。
確かに清掃スタッフであることに変わりはありませんが、視点を変えた呼び名にすることで、清掃員のやりがいが大きく向上し、離職率が下がったのです。
皆さんも、社内で何らかの役職名があると思います。
それとは別に、自分で自分の役職名を考えてみてはいかがでしょうか。
例えば、パワーポイントで資料を作るのが得意なのであれば、”CPO”、つまり、 “Chief Powerpoint Officer(チーフ パワーポイント オフィサー)”と名付ける、といった具合です。
新しい名前をつけようとすると、必然的に自分の仕事を見つめ直して、再定義することになります。
そのとき、今まで気づかなかった仕事のやりがいに気付くことができるのです。
友達同士や気の合う同期同士で役職名を命名し合ったりしても、面白いのではないでしょうか。
—最後に—
今回は、谷尻誠さんの著書をもとに、働くとはどういうことか、やりがいを持つにはどうすれば良いか、についてお伝えしてきました。
「ハタをラクにする」という考え方と「ジョブ・クラフティング」という考え方の2つを意識してみると、同じ仕事でも違う見方ができるようになると思います。
どうせ働くなら、楽しく働いた方が良いに決まってます。
同じ給料なら、楽しい方が良いに決まってます。
どんな仕事にも、つまらないことはあるでしょう。
その中でも、楽しもうという気持ちを持てると、何かが変わってくると思います。
それでは、最後にヘレン・ケラーの言葉を紹介して終わりとします。
I long to accomplish a great and noble task, but it is my chief duty to accomplish small tasks as if they were great and noble.
私は素晴らしく尊い仕事をしたいと心から思っている。でも私がやらなければならないのは、ちっぽけな仕事をも、素晴らしくて尊い仕事と同じように立派にやり遂げることなのだ。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
◼︎参考
コメント