いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
こんな風に思っていませんか。
『投資をはじめたいけど、どの会社の株を買えば良いか分からない』
『投資の専門家っぽい人が色んなことを言っているけど、信頼できるの?』
『株で儲けるなんて、運か才能がないと無理だ』
投資や株って、よく分からないですよね。
けど、その道で1番の成功者の言うことなら、信頼できるし、聞いてみたいと思いませんか?
ということで今回は、
【株の選び方】世界最高の投資家ウォーレン・バフェット氏の選定基準3つ
という内容をお伝えします。
今回の内容は、メアリー・バフェット氏とデビッド・クラーク氏の著書である『億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術』を参考にしています。
ウォーレン・バフェット氏は、資産9兆円を超える世界最高の投資家で、彼自身もバークシャー・ハサウェイという会社を経営しています。
そんな世界最高の投資家であるウォーレン・バフェット氏の株の選び方を学んでいきましょう。
どんな企業の株を買えば良い?
バフェット氏は、企業は2種類に分けることができると言います。
それは、
- コモディティ型企業
- 消費者独占型企業
の2つです。
そして、バフェット氏は消費者独占型企業の株を買うことを強くすすめています。
それでは、コモディティ型企業とは一体何なのか、消費者独占型企業とは一体何なのか、確認していきましょう。
1.コモディティ型企業
コモディティ型企業とは、大多数の企業と同じような、差別化されていない、付加価値の小さな製品やサービスを提供する企業です。
もう少し具体的に説明すると、提供する製品やサービスには際立った特色がなく、消費者にとっては値段が唯一最大の選択基準となるような企業が、コモディティ型企業なのです。
具体的な業界・産業としては、以下の7つが著書の中で挙げられています。
- 航空会社
- 穀物生産
- 鉄鋼製品
- 石油・天然ガス
- 林業・製材
- 紙・パルプ
- 自動車
これらの業界に属する企業は、ほとんど似たり寄ったりの製品を作り、激しい販売競争をしています。そのため、価格勝負になってしまっているのです。
2.消費者独占型企業
消費者独占型企業とは、強いブランド価値を持っているか、市場であたかも独占企業のような強いポジションを有している企業です。
つまり、私達が何か製品やサービスを欲しいと思った時に、その会社から買わざるを得ないような状況となっている企業です。
コモディティ型企業とは異なり、消費者独占型企業は価格勝負ではなく、品質やユニークさが購買の最大の決め手になるような製品を提供しているのです。
例えば、
- アップル
- コカ・コーラ
といった企業です。
iPhoneやMacを使っているという方は多いでしょうし、一度はコーラを飲んだことがあると思います。
消費者独占型企業とコモディティ型企業の違いが何となくでもお分かりいただけましたでしょうか。
消費者独占型企業の株を買うべきと分かった今、知りたいのは消費者独占型企業をどうやったら見抜けるか、ですよね。
バフェット氏が大切にしている、消費者独占型企業を見分けるための基準を次のパートで確認していきましょう。
見分ける3つの基準
著書の中では、消費者独占型企業を見分ける8つの基準が掲載されていますが、今回は、株や投資をしたことがない方でも理解することができる3つを厳選してお伝えします。
その3つの基準とは、以下の通りです。
- 消費者独占力を持つと思われる商品・サービスがあるか
- 多額の負債を抱えていないか
- 物価上昇率に伴って、価格も上昇しているか
それぞれ、具体的に内容を確認していきましょう。
1.消費者独占力を持つと思われる商品・サービスがあるか
ブランド価値のある製品や独占的な製品、サービスを探す、ということになります。
具体的には、コンビニやスーパー、ドラッグストア、バー、ガソリンスタンド、書店など、どこでもよいので店の前に立って、その店を続けていく上で絶対に取り扱わなければやっていけないブランド品は何だろうか、と考えてみてください。
もっと言うと、それを店に置いていなければ店長の常識が疑われるような商品は何か、と自問するのです。
日常生活で必要不可欠な商品やサービスを提供している企業で、1番に思い浮かぶ企業は消費者独占力を持っている可能性が高いと言えます。
ディズニーやアマゾン、日本の企業では任天堂やSONYが該当すると言えるでしょう。
様々なブランド商品やその商品を販売している企業をリストアップしてみてください。
しかし、それだけでは消費者独占型企業であるとは言い切れません。
企業の業績や経営者の質を分析する必要があるのです。
そのために、具体的に何を確かめれば良いのでしょうか。
2つ目と3つ目の基準が、まさにその具体的内容となっています。
決して難しいものではありません。
それでは、気になる2つ目と3つ目の基準を確認していきましょう。
2.多額の負債を抱えていないか
借金と聞くと悪いイメージを抱くと思いますが、企業においても、多額の借金、つまり負債は良いとは言えません。
もちろん会社を買収する際など、一時的に負債を抱えるタイミングがあるかもしれません。
しかし、その企業が消費者独占力を生かした経営をしている限り、基本的には事業が生み出す利益で経営し続けることができ、借金をする必要などないはずなのです。
具体的には、
長期負債残高 < 純利益 × 3
であることが理想であるとバフェット氏は述べています。
つまり、利益の3年分で負債を返済することができる企業です。
魅力的な商品やサービスを提供しているように見えても、あまりに借金が多い企業は、消費者独占型企業でない可能性が高いのです。
3.物価上昇率に伴って、価格も上昇しているか
コモディティ型企業は、物価の上昇に伴い人件費や原材料費も上昇する中、競合他社との競争のために、製品価格を下げなければならないという状況に陥る可能性が高いです。
そのため利益も少なくなり、場合によっては巨額の損失を出すことになります。
一方で消費者独占型企業の場合、物価の上昇、つまりインフレに合わせて製品やサービスの値上げをしても、それに伴う需要の減退を心配する必要がありません。
価格の上昇にかかわらず、人々はその商品を買い求めるのです。
インフレ時に、コモディティ型企業の株価は悲惨なことになる一方で、消費者独占型企業の株価は上昇するのです。
バフェット氏のように株を長期保有する場合に、非常に大切な指標となります。
実際に、個々の製品やサービスの価格がどのように推移してきたかについて詳しいデータを入手することは簡単ではないかもしれませんが、自分の子供の頃を思い出したり、年配の人に聞いてみるとよいでしょう。
今回ご紹介した3つをまとめると、消費者独占力のある商品やサービスを有し、長期負債が少なく、物価上昇に伴い商品やサービスの価格を上げることができている企業の株を買うべきだとバフェット氏は述べているのです。
—最後に—
今回は、ウォーレン・バフェット氏の株の選び方についてお伝えしてきました。
もちろん米国株のみならず、日本株やその他諸外国の株を購入する際にも参考になると思いますので、是非次回購入する株を今回ご紹介した視点で決めてみてはいかがでしょうか。
また、今回は8つの基準のうち3つのみを厳選してお伝えしています。
残りの5つの基準においても、EPSやROEの考え方、自社株買いなど、目から鱗の指標ばかりなので、気になる方は著書を手にとって読んでみると良いかもしれません。
そもそも投資すべきなのか、あるいは日本株より米国株の方が良いのか、という疑問を持っている方は、以下の記事も参考になると思うので、気になる方は読んでみてください。
それでは最後に、ウォーレン・バフェット氏の言葉を紹介して終わりとします。
I try to buy stock in businesses that are so wonderful that an idiot can run them. Because sooner or later, one will.
私は馬鹿でも経営できるほど優良な企業の株を買うようにしている。なぜなら遅かれ早かれどの会社もそういう人が経営するのだから。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
◼︎参考
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