いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
年が明けて、数日経過しましたが、皆さんはもう初詣に行かれましたでしょうか。
初詣に行った際に、必ずやりたくなるのが、おみくじですよね。
ということで今回は、
【おみくじの雑学】年始の恒例行事、おみくじの起源は?正しい引き方がある?引き直しても良い?持ち帰らないとダメ?
という内容をお伝えします。
今年はコロナということもあり、初詣に行かないことにしたという方もいらっしゃるかもしれませんが、初詣に行かないかわりにおみくじについての理解を深めていきましょう。
おみくじの起源
正確な起源は分かっていませんが、日本最古の書物とされている日本書紀(720年に完成)には、「玉籤太萬久之」という現在のくじに相当するものの記載があります。
日本では古来より国政や祭事についての重要なことを決める時に、くじを引くことで神様からのお告げを占い、進むべき道を決めていました。
これが今のおみくじの起源だとされています。
現在の多くの神社仏閣で見られるおみくじの原型は、900年頃(平安時代)に良源が始めたとされています。
良源が観音菩薩より授かったとされる五言四句の偈文(げぶん)100枚のうち1枚を引かせ、偈文から進むべき道を訓(おし)えたのが原型とされています。
おみくじに番号と五言四句が記されているのもこの偈文100枚が由来だと言われています。
おみくじは今では気軽に引けるものですが、その当時の引き方は、まず全身を清め、お経を3回整え、その次にご真言(功徳がある呪文のようなもの)を999回唱えた後に33回礼拝するというものを、「観音様が降臨された」と感じるまで何度も繰り返し行って、ようやくくじを引くというものだったのです。
良源が始めたものを天海が庶民に広め、江戸時代には現在のように各地の寺社でおみくじを引くことが行われるようになったと言われています。
結び付けの起源
引いた後のおみくじを境内の木の枝やみくじ掛といった所定の場所に結び付けるのは、江戸時代から行われてきたようです。
当初は「結ぶ」が恋愛の「縁を結ぶ」に通じることとして行われており、その後、神様との「縁を結ぶ」として木に結びつけられるようになりました。
おみくじには正しい引き方がある?
参拝する前におみくじを引いてはいけないと言われています。
お賽銭をして、手を合わせながら、普段の自分の行いを悔い改める気持ちを伝え、お願いごとをした後に、神仏に対して、自身の氏名や生年月日とこれからおみくじを引かせてただく旨を伝える必要があります。
くじを引くということは神仏との交信をして、その結果をいただくというものであることを忘れてはならないようです。
おみくじは引き直しても良い?
おみくじの結果が良くなかったとき、特に「凶」だったときは、
『頼むからもう一回引かせてほしい、、』
という思いに誰もがなると思います。
そんな時、おみくじを引き直しても良いものなのでしょうか。
結論から述べると、引き直しても良いそうです。
しかし、おみくじは一種の神仏からのお告げなので、2度目を引くという事は最初に引いたおみくじに書かれているお告げを無視することになります。
凶のおみくじを引いた際は、おみくじに書いてある内容ときちんと向き合って、今後に生かすことを忘れてないようにしましょう。
その上で、神様におみくじを引き直すことを説明してから、引き直すようにしましょう。
また、複数の寺社をお参りする場合は、祀られている御祭神・ご本尊ごとに性格が違うため、寺社ごとにおみくじを引いても問題ないとのことです。
ただし、その場合も、それぞれに祀られている神様を尊重し、複数のアドバイスをありがたくいただいているという気持ちを持って、おみくじを引くようにしましょう。
おみくじは結び付ける?それとも持ち帰る?
おみくじを引いた後、大抵の人は良い内容であれば持ち帰り、悪い内容であれば境内の特定の場所に結んで帰ると思います。
本来おみくじは、機会あるごとに見返して人生の指針とするものです。
そのため、引いた後、持ち帰ることを推奨している寺社も少なくありません。
それでは、なぜ境内の特定の場所に結びつけるようになったのでしょうか。
それは、
- 神仏との縁が結ばれ、願いが結実する願掛けのため。
- おみくじの結果が悪かった場合に、悪い運気を持ち帰らないようにするため。
の2つの理由があると言われています。
持ち帰ることを推奨していれば凶であっても持ち帰り、結び付ける場所がある寺社であれば、結び付けても、持ち帰ってもどちらでも良いと言えるでしょう。
どうしても気になるという方は、参拝した寺社の方の言うことを聞くようにしましょう。
おみくじの国内シェア60%以上の会社がある?
多くの寺社にあるおみくじですが、どこでどのように作られているか、気になったことはないでしょうか。
実は、日本のおみくじの製造・出荷数の60〜70%のシェアを誇る日本一のおみくじ製造会社が山口県にあるのです。
その会社の名前は「女子道社(じょしどうしゃ)」といいます。
山口県周南市にあるニ所山田神社の21代宮司であった宮本重胤(しげたね)が女性の自立のための全国組織「大日本敬神婦人会」を1905年に設立し、その機関紙として「女子道」が発行されました。
そして、その機関紙の発行を支える資金を確保するために、おみくじの製造・販売を行う会社「女子道社」を設立したのでした。
—最後に—
今回は、おみくじの起源や雑学についてお伝えしてきました。
初めて知る内容も多く、なかなか興味深い内容だったのではないでしょうか。
今年はコロナで初詣に行かないことにしたという方もいらっしゃると思います。
来年はコロナを気にすることなく初詣に行け、初詣の醍醐味であるおみくじを引けるような世の中になって欲しいですね。
それでは最後に、ブッダの言葉を紹介して終わりとします。
思いわずらうな。
なるようにしかならんから、今をせつに生きよ。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
◼︎参考
・wikipedia
・神社・寺 御朱印めぐり.com
コメント