いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
皆さんの中には、
『幸せになるためには、お金をたくさん稼がなければならない』
『地位と名声がないと、幸せにはなれない』
こんな風に思っている方、多いと思います。
生き方も考え方も多様になったこの世の中で、幸せになれる普遍的な方法はあるのでしょうか。
実はあったんです。
ということで今回は、
【ハーバード発】誰でもできる、幸せな人生にする方法(お金や地位は不要です。)
という内容をお伝えします。
今回の内容は、
ハーバード・メディカル・スクールのロバート・ウォールディンガー教授の研究を参考にしています。
なんと、70年以上に渡って研究され続けた結果判明したもので、1つの研究としては、史上最長だと言われています。
それでは、ハーバード大学が長年に渡って調査した結果分かった、健康で幸せな一生を送るための方法を確認していきましょう。
ハーバードが明らかにした、幸せで健康的な人生を送る方法
今回参考としている研究の内容について、まず確認しておきましょう。
研究がはじまったのは1938年で、当初の対象者は、ハーバード大学の学生とボストンの貧しい地域の学生の2グループでした。
いわゆるエリートで裕福な学生グループと貧しい家庭の学生グループの対照的な2つのグループの、総勢724人の男性を研究対象としていました。
そして、何世代にも渡る研究者が70年以上にわたって、彼らに対して毎年、仕事や家庭生活、健康状態をチェックし続けたのです。
壮大な調査研究です。
ちなみに、今なお彼らの2,000人以上の子供が調査に加わり、現在進行形で研究は進められています。
それでは、その研究の結果判明した、健康で幸せな生活を送る方法とは一体なんだったのでしょうか。
それは、良好な人間関係を築くことでした。
裕福で頭脳明晰な学生と貧しい学生の対照的なグループを対象としていましたが、その違いは人生の幸せにおいては無関係だったのです。
つまり、ハーバード大学を卒業しても幸せでない人もいれば、貧しい生まれでも幸せな人生を送った人もいたのです。
生まれや学力、稼ぐ力や資産の多さ、名声ではなく、人間関係が重要だったのです。
驚きですよね。
そして、その人間関係にも3つのポイントがあると、ウォールディンガー教授は述べています。
そのポイントとは、以下のの3つです。
1.社会的なつながりが大切
孤独であることは命とりです。
家族・友人・地域社会とのつながりといった、社会的なつながりが豊かな人ほど、こうしたつながりが希薄な人よりも、幸福で健康にも恵まれ、長生きしていることが研究から分かりました。
孤独だと自分を不幸だとみなしがちになり、中年期に健康が悪化し始め、脳の機能が落ちるのが早く、孤独でない人よりも短命になってしまうのです。
2.大切なのは友人の数ではなく、質である。
争いばかりの生活は健康に良くありません。
幸せで健康的な80代を迎えられる人とそうでない人を見分けるためには、50代のときに人間関係に満足していたかを調べれば良いことが分かりました。
重要なのは、コレステロール値ではなかったのです。
注目すべき点は、友達の多さが重要なわけではなかったということです。
重要なのは、その質でした。
つまり、多くの人との関わりがあることよりも、人と比べて少ない人数だとしても友達や家族との関係が良いことの方が重要だったのです。
良好で親密な関係はヒトを老いから守ってくれるのです。
3.良好な人間関係は健康だけでなく、脳も守ってくれる。
信頼を寄せることができる存在がいる人の記憶は、頼ることができる人がいない人よりも、しっかりしていることが分かりました。
誰とも信頼関係がない人は、記憶力が低下するのが早かったのです。
夫婦ながど日々言い争いをしていたとしても、お互いが頼りにしている気持ちがあれば、記憶力を損なうことはないことも研究から分かりました。
良好な人間関係は、体と脳の健康を維持してくれ、幸福感が高まることが研究から分かったのです。
しかし、良好な人間関係を構築することや友達と仲良くすることは誰しも小さい頃からよく言われていたことのはずです。
どうして良好な人間関係を持つことは難しいのでしょうか。そして、どうすれば良好な人間関係を保つことができるのでしょうか。
次のパートで確認してみましょう。
今日からできること
まず、他人と信頼関係を築くことが難しいのは、それは私たちが人間だからです。
人間は、できるだけ手早く手軽な方法に飛びつきがちなのです。
人間関係は複雑で面倒だし、自分以外の誰かのために頑張ることはあまり魅力的に思えないのです。
そして、大人になると仕事に追われる日々になってしまいます。
そのため、仲の良い友達であっても、お互いのスケジュールが合わなかったりで、会う機会が減ってしまうのです。
では、どうすれば良好な人間関係を構築することができるでしょうか。
それはSNSやNetflix、テレビなどのディスプレイばかり見つめるのではなく、友達や家族と直接会う時間を設けることです。
いくら仕事で忙しくとも、ディスプレイを見つめている時間を友達と過ごす時間にあてることは可能なはずです。
久しぶりに旧友に連絡をとってみるのも良いかもしれません。
コロナで少し人と会う機会が減ってしまった今、改めて大切な友人と会ってみてはいかがでしょうか。
会うのが難しければ、電話やビデオ通話でも良いでしょう。
1人の時間も大切ですが、自分の幸せのためにも友人との時間を大切にしていきましょう。
—最後に—
今回は、幸せな人生を送るための方法についてお伝えしました。
幸せで健康的な人生にするためには、何よりも、人間関係を大切にし続ける必要がありました。
お金でも地位でも権力でも有名になることでもなかったのです。
改めてあなたにとって大切な人との時間を大切に過ごしてみてください。
その時間自体も楽しくて幸せを感じることができるとともに、それが将来の幸せにもつながってくるのです。
それでは、最後にマーク・トウェインの言葉を紹介して終わりとします。
He liked to like people, therefore people liked him.
彼は人を好きになることが好きだった。だから、人々は彼のことを好きだった。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
■ 参考
TED 『人生を幸せにするのはに何?最も長期に渡る研究から』
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