いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。
読書の皆さんもしばしば
「とにかくやってみよう」
「考える前に行動しよう」
などと言われることがあり、実際にそのように心がけている方も多いと思います。
確かに行動を起こすこと、始めてみることは非常に大切ですが、それよりももっと大切なことがあることを今回は皆さんにお伝えしようと思っています。
今回の内容はロルフ・ドベリ著「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」を参考にしています。
それでは早速、行動を起こすことよりも大切なことが何なのか確認していきましょう。
行動を起こすこと、スタートすることよりも重要なこと
まず以下の問いを考えてみてください。
飛行機が予定されたルートを飛んでいるのは、飛行時間全体の何%だと思いますか?
自動操縦などもされている飛行機ですので、8〜9割がた予定通りに進んでいると思った方がほとんどではないでしょうか。
私ももれなくその1人です。
離陸、着陸以外は予定ルートの上のみを進んでいると思っていました。
しかし、驚くことに実際の答えは0%なのです。
飛行機の翼のふちに「補助翼」というものが着いており、飛行中にしきりに動いているのだそう。
この「補助翼」が飛行ルートを絶えず修正する役割を負っており、毎秒何回も感知している予定位置と現在位置のずれを修正しているのだ。
車の運転においても絶えずバンドルを操作することで軌道を修正するのと全く同じです。
同じことが私たちの人生にも当てはまるのです。
物事がうまく運ぶことなんてほとんどないですよね。
人生はまさに乱気流と闘う飛行機なのです。
つまり、軌道修正することこそが非常に大切なことなのです。
晴天の空ばかり飛び続けることはできません。
悪天候下でもハンドルを離さず、正しい軌道に戻せるパイロットのように、自分の人生の舵取りをすることが大切なのです。
ものごとを始めるときの最初の条件設定ばかりに精を出すのではなく、とにかく始めて、その後に修正していくという考え方を大切にしてもらえればと思います。
「計画通り」なんて言葉は幻想に過ぎない
上記に述べた通り、修正することが大切なのに、私たちはなぜ修正したり見直すことを避けてしまうのでしょうか。
それはどんな小さな修正であれ、自分が立てた計画が間違っていたことを認めることになるからです。
計画は失敗で、計画を立てた自分のことを無能だと感じてしまうのです。
しかし、無能だと思う必要はありません。
物事が計画通りに進むことなど、まずないのです。
計画的通りに進んだのは、ただの偶然です。むしろ、偶然に計画通り進んだことで自分が有能だと驕(おご)ることの方が無能なのです。
元アメリカ大統領で、米軍の司令官であったドワイド・アイゼンハワー氏は以下のように述べています。
計画そのものに価値はない。計画し続けることに意味があるのだ。
大事なのは完璧な計画を立てることよりも、状況に合わせて何度でも計画に変更を加えることなのです。
人生の軌道修正は早ければ早いほど良い
あなたが知っているような偉人や身の回りであなたが尊敬している人は、どのようにしてそうなったか考えてみてください。
一流のお金持ちの家庭に生まれ、一流の大学を出たからでしょうか?
それとも、そのような条件の有無に関わらず、自分の欠点を克服したり、自分に足りないところを補い続けた結果でしょうか?
私たちは修正することを悪いことだと捉えるのをやめなければなりません。
長い時間をかけて成功するための完璧な条件を全てクリアし、計画がうまくいくのをただ待ち続けるのではなく、その計画と自分自身を修正し続けるほうがうまくいくのです。
“理想”などありません。
何事も良かろうが悪かろうが、ある条件下でスタートし、それが進んでいく過程で持続的に調整を施すのが正しい人生の歩み方なのです。
–最後に–
今回は人生に大切なのは軌道修正することだ、という内容をお伝えしました。
物ごとをはじめる出発点は、もはやあまり重要ではありません。
それよりもどんどん修正して、”より良い”をひたすらに追い求めることが人生においては大切なのです。
もっと勉強して良い大学を出ておけばなどと考えるのではなく、今の自分でスタートし修正し成長していけば良いのです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
また次回の記事でお会いしましょう!
◼︎参考
「Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法」ロルフ・ドベリ著
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